Akastuki

□サソリ座の女。summer
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サ「あーもー2人ともうるせぇ。
イタチのうめき声が聞こえない。」

ナ「お前も何かずれてるよ、理由が。」


残された3人は迷惑そうな顔をしている。


ネ「と言うかその…映画、今月だな。公開。」

ナ「ああ、ブラッド・プリズン?」

ネ「そう。」

ナ「アレねー、俺マジカッコいい感じになってるから、
絶対見てくれよなw」

サ「フン、何ぼやいてやがる。
俺の方がカッコいいし。」

ナ「いやいやいやw」

サ「あ゛?何。」

ネ「それよりも、俺の方がカッコいいだろう。
髪だってサラサラだし、背もあり、スリムで、なおかつ強い。
それなのに心のどこかに闇を抱えていそうなこの絶妙なオーラ。
まさに神秘だ。主役行けるだろうこれは。」

サ「うわ、ヤバッ俺のナルシというポジションが…!!」

ナ「え、ナルシって決定ポジションだったのか…?
…つーかネジ。
俺さぁ、お前と共演し始めたころからなんとなーく思ってたんだけどさぁ…
まさか主役ポジション狙ってる…?」

ネ「もちろんだ。
いつかお前の座を奪ってやる。」

ナ「即答…。」

蠍「は!?ガキが!!何言ってやがる!!
九尾を引きずりおろすのはこの俺だ!!」

ナ「うわ何か突っ込んで来たッ」

デ「何言ってんだ旦那!!
九尾を殉職に追い込むのはこのオイラだ!!
邪魔するな!!」

蠍「はーッ
お前なんて毛量多いだけで何も取り柄がねーくせに!!」

デ「旦那こそ!!」

蠍「大体お前なんてな、本編のお前の十八番技みたいにな、一瞬で散っちまうTVタレントと同じなんだよ!!
まさしくシャボン玉。はっかねーw」

デ「そーゆー旦那だって、
古びたアンティークフランス人形みたいなもんじゃねーか!!
夜とかにすごく怖がられるタイプの!!」

蠍「黙れ!!
髪伸びるだけの日本人形が!!」

デ「オイラは全身作りもんじゃないっスからー!!
何、旦那、例えに人形持ってくるとかセンス悪wてかオイラのパクリ…!?」

蠍「あーじゃあ今からでもお前の全身作りもんに変えてやろーかァ!?
ほら、奥に入れ!!30分で終わる!!」

デ「別に誰も頼んでねーし!!」

ナ「おい、ちょ、あの…2人とも、うるさい。」

デ「あ゙!?」

蠍「…お前ちょ…一瞬、いや永遠に黙ってようか。」

ナ「え、永遠は無理だな、さすがに…
でも、あのさ、今日の主役が、全然際立ってねーっていうか、
お前らの声のボリュームで存在を消されつつあるっていうか…(ネジに)な!?」

ネ「…いや、もういいんだ。」

ナ「ネ、ネジ…?何ネガティブになって…」

ネ「本日限定主役に俺がなっても、
まったく輝けないことがこれで判明した…。
そう、だから、俺が輝くには、常に主役になっていないといけないと言うことだ。
つまり…」

ナ「…。」

ネ「お前を、一番に殺してやる。」

サ「それ俺のセリフー!!」

蠍「お、いいこと言うじゃねーかw」

デ「やれ!!九尾を!!」

ナ「あれ!?ネジ!?ちょ、何だソレ!!
せっかく庇ってやったのに!!」

ネ(すごい形相で、既に観賞用と化してしまったケーキを丸ごと手にもつ)

ナ「ん!?それで何するんだ!?一体それで何するつもりなんだ!?」


本編主役、ケーキを持つネジに怯えて席を立ち、

店内後方に逃げる。


ネ「まてい!!逃げるな!!
Don't run away!!」


言いながら主人公に迫っていく木の葉のサブキャラ。


ナ「うわ!!英語似合わなッ」

ネ「黙れ!!」

ナ「しかもさ、そのケーキの持ち方、完全に人の顔にぶつける用のパイと同じ持ち方だよなァ!?
待ってくれ!!それはパイじゃないんだ!!ただのしがないケーキなんだ!!」

ネ「食えんならパイと同じだ!!」

ナ「同じじゃねーよッ」

ネ「うるさいッ」


短く叫び、パイ(ケーキ)を主役様の顔面にぶつけるネジ。


カウンターの方でこのやりとりを見ていた三人は爆笑しだす。


ネ「まったく…出番譲れ。」


ボソッと呟いたネジは、また元の所に着席した。


そこに、今までトイレに籠もっていたイタチが「いやー、スッキリしたw」と言いながら無事帰還。


イ「やっぱり朝食べた一年前の団子がいけなかったんだろう。
おかげで天に召されそうだった…。
さて、店長の手作りケーキの続きでも…(と、悲惨なケーキの有り様を目撃)
あ…あ…俺のケーキィィィ!!!」

蠍「おおイタチ!!
俺のケーキがどうした!?」










一応、
店長は今回、本当に真面目にケーキを作っていたことが判明した。








‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

gdgd…
ネジ祝えてない…。
そしてテスト中だったとは言え、すごく遅れてしまって本当にすみません…。

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