Akastuki

□サソリ座の女。24
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蠍「…でもよ、そのー、サスケが香燐ちゃんを刺すシーン?
何でそれが仲良くなったきっかけなんだよ。
ぶっちゃけ、ピンクつ毛には関係ないシーンだよな。」

桜「関係大アリよ。
少なくとも私の心は傷つけられたわ。サスケくんによって。」

香「ウチもそうだ。
絶望させられた。」

イ「う…うちの弟が一体何を…?」

桜「何をって、フツーに考えて分かりますよね?
今までサスケくんloveで通してきて、」

香「腕噛ませて復活までさせてやってたのに、」

桜「自分の野望のために?今までついてきてあげていた女の子を刺して、」

香「『人質になるようじゃ、足手まといだ。』と言い放って捨てて。
最悪にも限度ってもんがあるだろ!!」

桜「よねー!?
あたしさ、さすがにそこまでして女の子の気持ちを踏みにじるようなサイテー野郎はこの世にいないと思ってたのに、」

香「まさかいたとはな!!」

桜「しかも超身近!!いやだちょーこわーい!!」

サ「(ソファーのところから)えっと…俺は…ただ台本に従ってただけで…」

桜「ねーナルトー!!
今のあたし達の話聞いてさー、どう思う!?」

サ「え、あ、ちょッ、フォロー頼む!!(小声)」

ナ「おう!!そんな男、干からびちまえばいいと思うってばよ!!(どや顔)」

サ「ぅおい!!フォローは!?しかも干からびるって何だよ!!」

桜「よねー!?さっすがナルトw
ヒーローなだけあるわーw」

香「かっこいい…w」

ナ「え!?今かっこいいっつってくれた!?やべー超嬉しい!!
あとでメアド交換しようぜ!?」

サ「何すごくナチュラルにナンパしてんだよ!!一応アレは俺の女だぞ!?」

香「女の子をアレ呼ばわりだって笑
追加で俺の女扱いされたよ。おぞましい。(小声で)」

桜「もうアンタの女じゃないっつーの。ナルシストめ。(小声で)」

サ「聞こえてます!!」

イ「あの…盛り上がってるところすみません。
大人の意見を一つ、言わせて下さい。」

桜「何よ。」

サ「兄さん…。(少々安心した顔)」

イ「えーっと、その…サスケ。」

サ「(輝きフェイス)ん?何…?」

イ「兄さんは、お前を、
女の子を大切にしないような男に育て上げた覚えはないぞ!?」

サ「(輝きフェイス)お前に育て上げられた覚えもない。」

イ「あれ!?」

蠍「イタチ、お前はダメだ。説教に向いてない。
ここは俺に任せてみろ。35歳の力は凄いぞ〜?」

イ「一応、俺の弟なんで、体罰系はやめて頂きたい…。」

蠍「しねーよそんなもん。(カウンターから出て、ソファーに座るサスケの前へ)」

サ「…。」

蠍「ハハ…wざまあw(カウンターへ帰る)」

デ「旦那、ソレ説教になってないです。うん。」

サ「店長いつか絶対殺すからな!?」

蠍「やれるものならー?」

サ「くそがァ!!」

桜「ほらそーやってすぐ怒鳴るところ。(小声)」

香「あの人の嫁になっちゃった子、かわいそー。(小声)」

サ「だから聞こえてるっつーのそこ2人!!」

桜「じゃあ何よ。
あたし達にブーブー言われるのが嫌だったら改心でもしてみたらー?」

サ「改心もなにも、俺はもともと健やかな心だぞ!?」

香(どこが?と言った顔つき)

サ「香燐その顔やめろ。かわいくない。」

香「あんたに言われたかねーよ。」

サ「いや俺はかわいい系じゃなくてかっこいい系…」

桜「はい出ましたー。うちはサスケによるナルシズム。」

サ「ナっ…ナルシズム?」

桜「いい?サスケくんなんかと比べたらナルトの方が全然カッコいいんだから。」

香「うんうん。チャクラあったかいし。」

サ「え、おい、なんかって何だよ。
しかも俺ナルト以外なワケ?何コレ、革命前夜とかそんな感じ?」

ナ「革命前夜って、どんだけスケールのでかい見下し方してたんだよおめーは。
もういい、お前には幻滅だ。サクラちゃんと一緒にサスケの悪口言いまくるから。(カウンターの方へ行こうとする)」

サ「(ナルトの腕をつかみ)わーちょっと待ったァァ!!!
お前まで俺を見捨てたら、ガチで一人身になる!!
頼むから!!俺を一人にしないでくれ!!」

ナ「大丈夫。この世に革命が起きても、サスケが一人になることはねーよ。(あるところを指差す)」

サ「は?(ナルトが指差した方向を見)」

イ「この世が滅びようとも、兄さんはお前のそばにずっといるぞーい!!(包容のポーズ)」

サ「いや、アレはどーでもいいよ!!しかもなんかクサいしセリフ!!」

イ「くさいとはなんだ!!俺は常にいい香りを放っているぞ!?」

サ「そっちのくさいじゃねーよ!!」

蠍「まーまーまー、若者たちよ。
店内最年長の俺から一言言わせてもらうとな」

サ「また、ざまあとか言うんじゃねーだろうな。」

蠍「お前おしゃべりだな。少しは黙ってろし。
…いいか?
人間、そうやたらめったらいがみ合ってたら生きていけなくなるんだよ。
だからな、どんなに嫌な奴がいても、心を大きく持って、その嫌な奴を受け入れていかなきゃいけないんだ。
俺は35年人生を歩んできて、そんな事を学んだ…。」

デ「究極に似合わねーセリフベラベラ並べてんじゃねーよ旦那。」

イ「一番心を大きく持てていないの店長じゃないですか。」

蠍「そこ気にしたらキリがねーぞお前ら!!」

サ「あーもーいいよなんかもう…。
人気が下がったのも、今まで好いてくれてた女から嫌われても、
これもさ、運命なんだと思って諦めるよ…。」

イ「待ったサスケ!!そんな無気力になるな!!
兄さんがついてるから!!」

サ「いい、もう。
お前がついてても元気でねーし。」

イ「何だって!?
お兄ちゃん効果は効かないと!?」

サ「うん。(そのままソファーにダイブ)」

ナ「…あのさ、サクラちゃんたち。」

桜「何?」

ナ「どうしたら、サスケのこと許してあげられる?」

桜「うーん…
木の葉への復讐をやめて、里に帰ってきたら…また好いてやってもいいかな?」

ナ「…。」

サ「それ、NARUTO疾風伝ほぼ完結してるよ…。」








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道は長いです。

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