Akastuki
□サソリ座の女。21
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『殉職組』
普段は団結力強めの殉職組も、
たまに分裂する。
蠍「俺は昨日、NARUTOを1巻からすべて読破しきった。」
カウンターの中で仁王立ちになり腕を組みながらそんなことを告白し出したのは、
おなじみBARサソリ座の女店長、サソリ。
ナ「50以上あるよ…?すげーな店長。」
蠍「…でだ、一つおもった事があった。」
サ「ほう…。」
蠍「イタチ…お前超ウザいよ。」
イ「え…!?」
デ「あ、店長分かるわー。ウザいよな。」
イ「なっ…何故!?」
蠍「コミック第43巻…イタチ&サスケメインの巻…お前が殉職する巻…!!」
イ「そ…それが…」
蠍「アンタだけカッコよく死にすぎなんだよコラァァ!!!
なんだよお前、43巻で涙しちゃったよ俺!!」
イ「そ…そうなんですか…」
蠍「何が弟のために死にました…。だよ!!
なんとなく様になってるところがまたムカツク…!!」
イ「アハハ…w」
蠍「照れるなッ」
デ「そうだぜ!?
暁の中で唯一と言っていいほどキメキメで散っていきやがって…!!
オイラなんてなァ、最期はあの変な黒い塊だぞ!?もはや人の形ちゃうぞ!?」
蠍「よく思い出してみろ!?
俺は死に際、なんの偉業も残せてねーし、
角都とかリーダーとかなんてそこの九尾のチビにやられただけだし、」
ナ「店長の方がチビじゃん!!」
蠍「飛段なんてかわいそうに…!!バラバラだぞアイツ…!!
身体バラバラになって埋葬されてったぞ!?」
イ「ごしゅーしょー様です…。」
デ「ご愁傷様じゃねーよッ」
蠍「それともう一つ、イタチに腹立ってることが…!!」
と、おもむろに43巻を取りだした店長。
そしてあるページを開き、マダラのあるセリフを指さす。
蠍「コレ!!ここのところ!!216ページ3コマ目…!!マダラのセリフ!!
『友を殺し、上司を殺し…
恋人を殺し、父を殺し、母を殺した…』」
サ「あ…。」
ナ「?」
蠍「…さすが弟、勘がいい。
そう、『恋人を殺し…』…恋っ…恋人!?」
ナ「…おお!!」
蠍「俺も昨日読み返してて初めて気がついたんだが…
それにしても、腹立つなァホント。
なんだ恋人とか。いたのかお前に。」
イ「自分…イケメンなもんで…」
蠍「自分で言うなよ。
っつーか弟も、今気付いたのか?直で聞いたんだろ?このセリフ。」
サ「…演技に集中してたから…気にしてなかったな。
でもイタチお前…この裏切り者…!!(兄を睨む)」
イ「大丈夫。
サスケは俺と唯一無二の存在だ。
きっとお前にも、ナイスな美女ができる。」
サ「フン。当り前だ。
ナルトのお色気の術で出てくる女よりもスタイルのいい美人をとっ捕まえて見せるからな、俺は。」
ナ「あれ以上の美女はもういねーだろ。」
デ「そーだぜ?
おめーなんか、大蛇丸に食われて同性結婚でもしてしまえ!!うん!!」
サ「ざんねーん。
日本は同性結婚を認めておりませーんw」
イ「大体、うちの弟がそんなヘボリンに引っ掛かるわけないでしょう!!
その辺、よく考えてから発言して下さい!!」
デ「うわーくそ!!
マジムカツクようちは一族!!全体的にムカツク!!」
蠍「分かるぜデイダラ…。
マダラとかもマジくそヤローだよな。
俺たちが戦死したっつーのになんだよアイツ!!
のうのうと生きてやがってよ!!」
イ「あ、店長!!俺も同じ意見です!!」
蠍「ブラコンに同意は求めてねぇ!!」
イ「何ですと!?」
蠍「とにかくお前は嫌いだ!!散れ!!」
イ「そ…そんな!!
あなたは貴重な常連客を追い払う気ですか!?
何か注文しますからここに居させて下さいよ!!」
蠍「(メニュー表を差し出し)高いの頼め。」
イ「了解です…。」
ナ「あの…大丈夫なのか?金とか。」
イ「(弟を見)サスケ…w(かわいく上目づかい)」
サ「キショイんだよアンタ。
いい加減俺に金を頼むのやめろ。」
イ「そ…そしたら何も注文ができなくてこのBARから追い出されてしまう…!!
独り身になった俺は寂しさで泣く!!死ぬ!!」
サ「だからウサギかっつってんだ。
しらねーよお前が寂しいとかよォ。」
イ「うう…この薄情者!!」
サ「あ゛?」
デ「え?何、兄弟ゲンカ?w」
蠍「そのまま2人とも散れ!!」
サ「店長アンタが散れ!!
関節ごとにバラバラになって散れ!!」
蠍「何を言うか!!
年上に向かってそんな事…!!」
ナ「まーまーケンカすんなってばよ。
みんな仲良くやろーぜ?平和って大事だし。」
蠍「いいか、俺はなぁ、
九尾、アンタに一番散ってもらいたいんだよ。うちは一族はその次だ。」
デ「主役おりろ!!うん!!」
ナ「店長、あとでバラバラにしてやるから待ってろ。
喝!!手の平の口をガムテでふさいでやる!!」
やはり無職は、主役陣が一番うとましい存在のようです。
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終わり方ハンパっ
最後、「殉職組」からそれたトークになった…。
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