Akastuki

□トイレの神様!?
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朝──。


俺はぼへっとしながら朝食であるシチュー(かぼちゃ風味)を食べていると、

突然、トイレの方から


「ギャァァァ!!!」


…というサスケの叫び声が聞こえてきた。



「どうしたサスケェェ!!」


シチューを投げ出し急いでトイレに駆けつける。


ドアを開ければ叫び声の主が青い顔をしてたたずんでいた。


「ど…どうしたんだ。ゴキブリか!?」


あいつは逃げ足早いからな。
早くとっちめておかないと…


「ち…違う。」


サスケは小さく頭を振ると
若干ふるえている手で恐る恐る便器の方を指差した。


え…?と思って指さされた方に顔を向ける。


「あの…」


便器の中には言ってはいけないアレが入っていた。


「俺の大便に…ち…血が…」


弱そうな声、というか涙声でサスケは俺に訴えた。


「血!?」


なんと言う衝撃!!


まさか弟のそれに血なんか!!


「だ、大丈夫か!?」


俺はこの前、テレビで聞いたことがある…。

大便に血がついていたら、真っ先に直腸ガンを疑えと…!!


まさか俺の…俺の可愛いサスケがそれになるなんて…!!


神と言うものにはホントに心があるのか…!?



俺が弟をとてつもなく心配していると、

彼は顔をしかめて
「大丈夫なわけねーだろアホ…。
めっちゃ肛門のあたりひりひりするよ…。
立つのもままならねーよ…。」
と、自らの肛門辺りをすりすりしながら答えた。


「あ…。」


サスケのそのセリフに、
俺の心配性の熱はなんとなく覚める。


「サスケそれは…」

「?」

「切れ痔だ…。」

「…。」







俺は後日彼に、中からシュワァか外からジュワァのどちらかの活用の仕方が出来るという痔専用のあの薬を買ってやった。








‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

私も切れ痔経験があります。←
でもガンじゃなくて良かったです。

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