Akastuki

□バイトの子
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『バイトの子』


BARサソリ座の女、

寒さが厳しくなってくる中、ちまっと開店中。




デ「…サソリの旦那。」


店内にいるというのに頭からダウンをはおり、鼻水をすすっている金髪で胸毛がすさまじいと噂のデイダラが店長に話しかける。


蠍「なんだ。」


店長は鼻水を垂らしながら応答する。


デ「さ…寒いんだけど…」


震える声で訴える客。


他3名の常連も、
鼻水をすすっている。


デ「旦那…暖房を…」

蠍「あのー…おととい、壊れたんだよ…。」

デ「は?」

蠍「いや、だからな、
店の売上の勘定してて、なんかイライラしてきたから、ついカーッとなって近くにあったワイングラス投げたら、暖房にジャストヒットしちゃって…。」

サ「なんで勘定くらいでイライラすんだよ。」

イ「アレだろう。あまりの収入の少なさにストレスでも溜まっていたんだろう。」

蠍「うるせーなァ。もっと遠まわしに言いやがれ。」

ナ「暖房壊れたんなら早く修理出せよ…。」

蠍「だから、修理に出せる金がねーんだよ!!」

デ「あー、まずそこからか…。」

蠍「やめろその憐れむような目。」

イ「じゃあこの寒さはもうどうにもならないのか?」

蠍「かもなァ…。」

サ「この店絶対冬越せねーよ。春になる前に閉店ガラガラだよ。」

蠍「不吉なこと言うなよ…。」

デ「不吉もなにも、
この店、開店してからというものの、何にもホットな話舞い込んできてねーじゃんか。」

蠍「うー…。」

ナ「変なことばっかり起きてたよな…。」

サ「俺、この店来るようになってから急にモテなくなったんだ…。
なんかの悪霊が住み着いてんじゃね?」

イ「そう言えば俺も、この店の常連になったとたん、サスケに異常に煙たがられるようになったな…。
くそっ!!悪霊め!!」

デ「イタチの旦那、それは悪霊関係ないと思います、うん。」

蠍「ちょ…お前ら少しは励ましの言葉とかくれないのか?
心にズキズキ来るようなことばっか言ってきやがって…。」

サ「ハゲ増しの言葉?」

ナ「お前の髪はどんどん薄くなーる、薄くなーる…」

蠍「何お前ら脳内で変換ミス起こしてんだよ。
ハゲ増しじゃなくて励まし。
応援メッセージだよ!!」

サ「えーっと…」

ナ「どうしよう…言葉が浮かんでこねーよ。」

蠍「…もういいわ。」

デ「旦那、ガチであったかいニュースねーのか?」

イ「彼女ができました!!とか、結婚しました!!とか…」

蠍「子供ができました!!男の子でーす!!とか?」

イ「そうそう。
店にバイトの子が入りましたー!!超かわいい女の子でーす!!とか…。」

蠍「あ。」

デ「おお!?まさか!?」

イ「何かホットなニュース思いだしたか!?」

蠍「そーだ忘れてた。
今日新しく入ったバイトの奴来るんだった…。」

ナ「え!!?マジで!!?」

デ「それこの店からしたら超ホットじゃねーか!!
なんでそんなのを忘れていた!?」

蠍「最近ボケが進行してるからかもな。」

サ「で、そのバイトの奴って女の子か!?かわいいのか!?それとも美人!?」

蠍「まーまー落ち着け。」

サ「なんだよじれったいなぁ…。教えろよー。」

蠍「見てからのお楽しみだ。」

サ「えー…。」

ナ「…何時ごろ来る?」

蠍「えー…いつだっけ…。もうそろそろ来るんじゃね?」

デ「アバウト…。」

イ「そうだ賭けをしよう。
かわいい系か美人系。負けた方は勝った方に100円払うということで、どうだ?」

ナ「いいなその案、俺乗った!!」

サ「美人系に賭けます!!」

デ「じゃあオイラはかわいい系。」

イ「サスケと同じ美人系。」

ナ「かわいい系ー!!」

蠍「おい…。」

デ「店長は?」

蠍「えー…
俺顔知ってるのにやってもいいのかよ。」

デ「…そうだったな、うん。」


と、そこにタイミング良く店の裏口が開く音。


店長は「あ、来たか。」と呟きながら店の奥へと姿を消した。


しばらくして、
そのバイトの子を連れて戻ってくる。



常連客一同は、
連れてこられたバイトの子を見て亜然とした。



「みなさんこんにちわー


バイトの子は片手をあげて常連たちに挨拶をする。


オレンジ色のぐるぐる仮面のバイトの子。



「マダラおじさん…。」


そううちは兄弟は思わず呟いた。





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