Akastuki
□暁芸術大学
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『芸術学部彫刻専攻』
デ「サソリの旦那!!」
元気な声で、
大きな彫刻をかついで部屋に入ってきたのは、
暁芸術大学、略して芸大の1年、喝デイダラ。
蠍「旦那じゃなくて教授と呼べ!!」
芸大の芸術学部教授、赤毛・チビ・サソリ(35)。
デ「そんなのどうでもいいと思います!!
ってゆーか見てくれ!!オイラ頑張ったんだぜ!?」
喝はかついできた彫刻を床にドスンと置く。
蠍「…頑張ったって…持ってくるのをか?
なんか5mくらいの高さなんだけど…。でかくね?」
彫刻は、
仁王立ちした裸の男の像。
デ「自宅で作ったんだ。うん。」
蠍「お前の家は天井が5mもの高さがあるのか!?
どんな豪邸だ!!」
デ「豪邸って…言いすぎですよ旦那。
オイラはフツーの小さなボロいアパートに住んでいます。」
蠍「そんなとこでどーやって作ったんだこれ!?」
デ「アパートの天井をくりぬいて作りました。」
蠍「くりぬいたの!?」
デ「はい。オイラJust最上階に住んでるんで、上に誰もいないんですよ。だから何も心配することなくすんなり開けることができた。うん。」
蠍「すんなりって…大家さんにばれたら怖えーぞ?」
デ「ああ…その心配ならしなくてもいいですよ。」
蠍「いや、別にしてねーよ。心配。」
デ「もうとっくに、大家さんの雷くらいましたから。
あとは荷物まとめて、出て行くだけです、うん。」
蠍「結局追い出されてるじゃねーか!!」
デ「…で、旦那。
オイラの力作、評価のほどよろしく頼むぜ。」
蠍「ん?ああ…そうだな。
えー…(5mの彫刻を見上げる)なんていうか、構造が変だぞ?」
デ「え!?構造!?どのへんっすか!?」
蠍「脚が…異常に長い。
上半身の二倍はあるよこれ。いくらスタイル良くっても、これじゃあ気持ち悪いだろう。」
デ「旦那違います!!2.5倍です!!」
蠍「もっと悪いわ!!
あと、顔の大きさね!!ゴルフボールくらいしかないけどアレホントに顔なの!?
5mの身長にゴルフボールの顔は小顔過ぎると思うぞ!?いったい何頭身ですか!?って言いたくなっちまうよ!!」
デ「そこがいいんです!!」
蠍「どんなこだわり!?センスおかしいよあんた!!」
デ「めっちゃイケメン像にしようと思ったらこうなったんだ!!」
蠍「そうなの!?
でもこんな脚長で小顔な奴がいたら絶対、
仰天ニュースとかで紹介されるよ!!見てください!!珍しい人種です!!って。」
デ「ちなみに、演劇専攻のイタチの旦那がモデルです。」
蠍「顔が上にある兼小さすぎるで全然わからなかったよ!!」
デ「そこがまたいいんです!!」
蠍「お前よくこの大学受かったな!!」
デ「それと…この彫刻の足元についているボタンを押すと…(ボタンクリック。イタチがモデルらしい彫刻のケツの割れ目から、何か茶色いものが出てくる)…肛門から味噌が出てきます。うん。」
蠍「ちょ!!うん。じゃねーよ!!何その俺はやったぞみたいな顔!!
下ネタ厳禁!!ダメー!!」
デ「サソリの旦那…何勘違いしてるんですか?
これはただの味噌だ。ピーじゃない。」
蠍「出てくるところがおかしいんだよ!!目から出てくるとかへそから出てくるとかならまだいいけど、
何で肛門!?」
デ「目から?もちろん出ますよ。
てゆーかすべての穴から味噌は出ます。」
蠍「目は穴じゃありません!!」
デ「いけ!!イタチの旦那の味噌ビーム!!(ボタンを高速で押しまくる)」
蠍「うわー!!目から大量の味噌が水鉄砲風に飛び出してくる!!気持ち悪い!!」
デ「教授!!
そろそろオイラの作品の評価を!!」
蠍「悪い言葉しか浮かばねぇ!!」
デ「え!?何で!?
めちゃめちゃいいとこあるじゃないですか!!むしろ長所しかないいですよ!?」
蠍「長所もくそもねーよバカ!!
こんな卑劣なもん、まともな評価すら出来やしねぇ!!」
デ「はー!?」
蠍「っつーか喝デイダラ、お前はイタチにあこがれてんのか!?」
デ「(肛門から味噌が出るボタンを押しながら)…うーん…。」
蠍「こんな脚長小顔にするくらいだから、そーとーだと俺は思うんだが…。」
デ「そーだなァ…。あこがれっていうか、どっちかって言うと…喝!!」
イタチ爆発。
中に入っていた味噌が飛び散る。
デ「嫌いです。」
蠍「…何やってんのお前!!力作じゃなかったのかよ!!
つーか体中味噌まみれになっちまったんだけど!?」
デ「芸術は爆発だ!!」キラーン
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途中下ネタ失礼しました!!
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