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□2010 10/10-12/27
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『オカマって面倒』





今日は何の日でしょうか



…そうよね。



知らない人なんて、いないわよね?




今日は、




私の誕生日です★




え!?知らなかったって人。




あんたはグズよ。


世界一無知なグズよ。



いい?10月27日は私の誕生日。



美人ニューハーフ大蛇丸様の誕生日。




覚えときなさい?



テスト出るわよ?




テストで間違えたら、もう…




かみつきの刑よ!?










「え…大蛇丸様…今日誕生日だったんですか?」

私が今日はマイバースディって言ったら、
キョトンとした顔でそんな事を言ったのは、私のマネージャー兼パシリの薬師カブト。


「あんた…殺すわよ?」


「それだけは勘弁してください。」


誕生日だったら前もって言って下さればよかったのにと彼は冷や汗をかいて私から距離を置く。


「前もっていうって…
ちょっと、あなた、何年私といると思ってんのよ!!
何年も私のマネージャーとして仕えてんだったらさすがにわかるでしょ誕生日くらい!!」

「すみません。
でもあの…自分薬剤師目指してるんで。
薬草の名前とか覚えるのに脳内のメモリーいっぱいな時はいらない記憶削除してるんですよ。
だから、えーっとー…」

「…いらない記憶?
人様の誕生日のどこがいらない記憶?
アンタそれでも人間?人様の誕生日の記憶いらないとかホントに人間?
グズよアンタ。」

「いや…僕がいらないのは人様の誕生日の記憶じゃなくて、大蛇丸様の誕生日の記憶です。」

「ザックリ言うわね。言っちゃったわね。
私はすごく腹立ちました。
罰として明日から星形のポップなメガネに変えて毎日を過ごしなさい。」

「何ですかそのビミョーな嫌がらせは!!」

「あら嫌なの?
じゃあ、私の誕生日プレゼントにエルメスのバッグ(100万以上のもの)買ってちょうだいよ。」

「いっきに嫌がらせのレベルアップしたんですけど。
無理です。100万なんて。そもそもなんでエルメスなんですか。」

「別にエルメスじゃなくとも、ブランドものなら何でもいいの!!」

「ブランドに固執しなくてもいいじゃないですか。」

「だめよ。
ブランドバッグを持ってる=いい女なんだからこの世の中は!!
私はいい女になりたい!!」

「なりたいって、そもそも男でしょう大蛇丸様。」

「それ禁句ー


デリカシーのないカブトに本当にムカついた私は
かわいいハートを周りに散らしながらそいつのメガネを取って、窓から外へと投げる。


「あッ!!ちょっと!!
それだけはしないで欲しかったです!!」


一昔前の漫画みたいに両目が3の字になったカブトは
自分のチャームポイントであるメガネを探すべく慌てて楽屋から出て行った。



「フン。ザマァみなさい?」

私に失礼な態度をとるとこうなるんだから。


マネージャー(というかほとんどパシリ)のクセに生意気言うもんじゃないわよ。




わざと足を組んで椅子に座り、鏡に映った自分の顔を見ていると、

あのメガネが出てった開きっぱなしのドアの向こう側から何やらコソコソとした話し声が聞こえてきた。



何かしら。

と思ってそっと耳を傾ける。









「…ねぇ、ホントに行くの?」

「ああ。」

「…死んじゃうよ?僕は知らないからね。」

「えっ、一緒に行くんじゃなかったのかよ。」



…声と口調からして我が子たちね。※我が子=サスケ&水月



でもなんで私のところになんか。



あ、もしかして、

誕生日祝ってくれちゃったりするのかしら…?



それはありがたいわ



やっぱり私の自慢の息子たち!!



あんなメガネヤローとはワケが全く違うのね!!





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