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□自宅プラス
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8月4日・「感謝の言葉と心と行動と」以降ネタ
あおとさんのツイッターでの続きで、パン屋での会話。
紫遥さんと遥霞さんは一度パン屋に来ていて、ラト面識があります。
*
夜も深まり、家族の半分が睡眠した時間。
ラトとノアがグラスを傾けながら、テーブルで話をしていた。
「今日、お店に紫遥さんとお兄さんが来たわよ」
「お兄さんなんていたんだ。」
「ええ、仲良さそうだったわね。それで、紫遥さんに月水さんのこときいたわ。」
「ん?なんて?」
「あげたコサージュと絵喜んでくれてるって。」
「そっか、それは良かった。」
「お兄さんの名前は?」
「名刺もらったわ、これ。」
「ふーん、遥霞さんか。どんな人だった?」
「…うーん、あまり話してないからなんとも。でも気持ちのいい人だと思ったわ。」
「へぇ…お客さんのことあんまり言わないのに、珍しいね。会ってみたい」
「ノアの仕事がらだと会えそうにないものね…」
「確かにね。紫遥ちゃんか月水ちゃんに頼めば会えるかな。」
「それか、パン屋にいれば会えるかもしれないわね。」
「そだね、今度ニケちゃんたちつれてまた遊びに行くのもいいかも」
「ええ」
* * *
そんな夜から数日後。
パン屋にて。
「ごめんなさい、手伝わせて。」
「ああ、いいって。そもそも店に並ぶようなパン毎日食べれてるのもラトのおかげだし。それ思えばこれくらい。」
「ありがとう、レジお願いね。何かあったら厨房に来て」
「了解。」
―――数時間後お客来店
「いらっしゃいませ。」
「あれ、今日はラトちゃんじゃないんだー」
「?用があるなら呼んできましょうか?」
「あー、いーっす、お昼買いに来ただけなんで~」
「お客さん、ラトと知り合いですか?」
「んー、まぁ、妹からの紹介で。」
「妹…あの、もしかして、妹さんって紫遥っていいますか?」
「はい、あれ、お姉さんも紫遥と知り合い?」
「ああ、月水ちゃんって知ってます?」
「ああ、妹の友だち。」
「あの子に髪飾りあげたの私なんですよ。」
「へぇー!あれお姉さんが作ったんだ。妹も器用って褒めてたし、月水ちゃんも喜んでましたよ」
「それはよかった。」
「どんな人か実は会ってみたかったんだ。」
「実は私も。この前妹さんと来たって聞いていて、名刺見て会いたかったんですよね。」
「奇遇ですね、あ、これよろしく。」
「ありがとうございます。」
「じゃあラトちゃんによろしく〜」
「こちらこそ、月水ちゃんと妹さんによろしく。」
「はーい」
数分後、ラトがレジに戻ってきた
「誰か来てたの?」
「遥霞さん。すごいタイミング良くね。」
「へぇよかったじゃない。」
「うん…ただ、」
「?」
「この恰好のままで会ったから、向こうは俺の性別どっちだと思ったかなぁって。」
「…女性?」
「…いや、月水ちゃんや紫遥ちゃんが訂正してくれればいっか。」
「他力本願」
「また会えるかわからないから仕方ないんだよ」