sab
□自宅のみ
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弟妹が兄に暑中見舞いをあげる話。
エン「ニギー、遥霞さんから暑中見舞はがき貰ったよー」
ニギー「へぇ、ありがとう。」
ロウ「こういうの普段使わないから、誰に送るか…」
エ「無難に先生にしとく?」
ロ「二枚はいらないだろ」
エ「…そうだよねぇ、ニギーは?」
ニ「私はお兄ちゃんに」
エ「…お兄ちゃん、」
ニ「普段会えないから、送る。」
ロ「普段会えない人に…か、それもいいね。」
エ「ロウもお兄ちゃんに?」
ロ「…ん」
エ「…じゃあ私も!」
―翌日:ノアの部屋にて
(バタンッ)
アク「あーちゃん!」
ノア「窓をよじ登るな、騒ぐな、部屋にはいるな、俺の視界から消えろ。」
ア「うわぁもうどこからツッコんでいいかわからないけど俺の自慢を聞いてください!」
ノ「…なんだよ」
ア「弟妹から暑中見舞きたの!初めて!」
ノ「へぇ、良かったじゃん。」
ア「んもぅ、大切すぎるんで、あーちゃんこれをラミネート加工して!毎日持ち歩く!」
ノ「初孫生まれたお祖父さんか、お前は。」
ア「何とでも言いな!今俺の心は満ち足りてる!」
ノ「…はがき渡な、」
ア「ありがとう!」
リビングに移動後
ノア「……(じっ)」
ラック「?…俺の顔になにかついてる?」
ノ「アクとラック、意外に似てるなあって思ってさ」
ア「え、どのへん?」
ノ「弟妹を猫可愛がりしてるとこ。」
ラ「アクさんそうなんだ。ロウたち仲いいんだ、良かった。」
アク「ラックみてこれ!」
ラ「ん?暑中見舞?あ、エンたちからすか。」
ア「Yes!初めての暑中見舞!あーちゃんに頼んでラミネート加工してもらった!」
ラ「良かったですね。」
ア「まあな。あっ、ラトちゃんこれ見て!」
ノ「弟妹煩悩だな」
数日後:道場にて
ラ「アクさん喜んでたぞ。」
ロ「…まさか持ち歩くなんて」
エ「もうっ!恥ずかしい!」
ラ「それだけ嬉しいんだよ。二人とも良いことしたんだから、喜びな。」
ロ「良いこと」
ラ「誰かを喜ばせるのは難しいから、それができるのは凄い事だろ」
ロ「…先生がそうおっしゃるなら。」
ラック「おう、もっと仲良くなれれば俺はもっと嬉しいな。」
エ「…先生って、」
ラ「ん?」
エ「先生なんですよね」
ラ「…当たり前だろ」(なでなで)
(…2つしか変わらないのに、カッコいいもんな…)
ロ「兄とは大違いだ…(ボソ」
ラ「なにかいったかー?」
ロ「何も、エン、ランニング行くよ。」
エ「はぁい、いってきます!」
ラ「いってらっしゃい」
ロ(…お兄ちゃんが、先生みたいなら、お父さんも反対しなかったのかなぁ)
不毛な想像