IS〜インフィニット・ストラトス〜
□第2章
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クラス代表が一夏に決定した翌日。学園にある実技用のグラウンドにて千冬の授業が行われていた
「では2人とも武装を展開しろ」
千冬の指示により、一夏とセシリアの2人は眼前にスターライトmkVと雪片を具現化する。
その姿をクラスメイトの女子と鋼夜が眺めている状況で……
「遅いぞ織斑 0.5秒で出せるようになれ」
「はい……」
「それに比べてオルコットは流石に代表候補生といったところか」
「ありが――「ただし」?」
セシリアが“流石に代表候補生である”と褒められたことに礼を言おうとするが
その言葉は褒めた千冬本人に途中で遮られてしまい、セシリア本人は首を傾げる
「そのポーズはやめろ。真横に銃身を展開して誰を撃つ気だ?」
千冬はセシリアの主武装であるスターライトmkVの展開方法に注意を行う。
確かに最大稼働時であればセシリアのブルーティアーズはビーム兵器を歪曲させることが出来るので
百歩譲って良しとするのもいいだろうが、現在のセシリアでは、それを行うことは出来ない
その為、最初から正面に展開しなければ真横に展開し、正面に構えるまでの間の一瞬で
実戦では命取りとなってしまう。所為、致命的な弱点と言っても過言ではない
しかし、セシリアとしても当然言い分はある訳で……
「で、ですが……これは私のイメージを纏める為に必要な―――」
「直せ。いいな?」
セシリアの主張を千冬はひと睨みで一蹴し、黙らせてしまったのだった
「さて、最後に天城……展開してみろ」
『分かりました』
千冬が鋼夜にそう指示を出す。それをクラスメイトと同じ場所にいる鋼夜は、
千冬の横を通り過ぎるなり瞬き1つを許す間もなく“天雷”を起動させる
それと同時に周囲には“天雷”の補助武装である“八咫の鏡(ヤタノカガミ)”と
両腕の固定武装である“天空”と“迅雷”が面を上げて獲物を命令があれば狩れるような状態にあった