舞-乙HIME

□第4話
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SIDE ユウ


俺が、姉貴から新たな任務を言い渡されてヴィントブルームに戻って来たのはアレから数日後の事だった

現在は、ガルデローべの入り口に来ていて……


『此処で……良いんだよな?』

「えぇ、在っていますよ。今日から宜しくお願いしますね?ユウさん」


俺が入口の所で待っていると直ぐにマリア・グレイスバードが来て俺に挨拶をしてきたのだった

それを確認した俺も挨拶を返すとマリアが話を続けてきたのだった


「それにしても意外と速かったですね?もうちょっと遅いかと思っていたのですが……」

『まぁ、俺達にも利益がある話だからな……頭領も直ぐにOKを出してくれたよ。所で俺は、本当に用務員の仕事だけで良いのですか?』

「あぁ、その事ですが貴方には乙HIME候補生達の実技訓練の際の訓練相手もして欲しいのですが構わないでしょうか?貴方なら生身でもローブを纏った乙HIME候補生と渡りあえますので……」


俺は、思わず溜息を吐いてしまったのだった

理由としては確かに渡り合う事は……

いや、負けないだろうが俺の正体が露見しないかが心配だった


『だがバレないのか?俺の正体を知っているのは、この学園内ではアンタだけなんだろ?そんな状態で男である俺が学園の教師をやろうとしている時点で異例なのにその上にローブも纏わずにやったら流石にバレるだろ』

「多分、大丈夫だと思いますよ。それに貴方の姿は傍から見れば女性と見られるでしょうしね。それに貴方は快く思わないでしょうが、かなり綺麗ですよ。いっその事、私と同じエプロンドレスを着ますか?」

『俺にそっちの趣味はねぇーよ!それよりもそんなに女性に見えるのか?俺の容姿は……』


俺は、マリアに言われて初めて自身の容姿の事を気にしたのだった

その後、直ぐにマリアが……


「いつまでも此処で話すのはアレですので行きましょうか。取りあえず貴方には学長に在って貰いますので言葉遣いに気を着けてください」


と言われたので俺は厭味ったらしく


『これで宜しいでしょうか?ミス・マリア』


俺が話し方を変えるとマリアが驚愕の表情を浮かべていたのだが

俺って、容姿に反してそんなに普段は荒っぽい喋り方をしていたのか?
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