コードギアス 暗躍の蓮

□STAGE01
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世間では、今、ある話題で持ち越しだった

ブリタニアの皇族であり、このエリア11の総督だったクロヴィスが何者かに暗殺されたのだ

ブリタニアは、その犯人として名誉ブリタニア人である枢木スザクをクロヴィス殿下暗殺の罪で逮捕したのだった


『スザクがそんな事する訳が無いだろ……雛菊はどう思う?この暗殺事件について』


俺は、新聞に書いてあったクロヴィス殿下暗殺の容疑者逮捕の記事を読んで自身の従者である少女に問いかけた


「私は、レン様が言っている枢木様にはあった事が無いので何とも言えませんが……主から見て枢木様とはどんな方なのですか?」

『そうだな…俺から見てスザクは、ちょっと抜けていて、それでいて頑固者の阿保だな』

「阿保で頑固者なんですか?それでいて更に抜けているんですか?それから考えるにそんな大それた事が出来るようには思えないのですが……」

『だよなぁ……それに何かきな臭いんだ。この事件の裏には何か在りますよって物語った何かが…ちょっと探って見るか!』


俺は、椅子から立ち上がると直ぐに雛菊が上着を持って来てくれた

それを羽織ると俺はとある場所へと向かった



租界


俺は、租界の端の方に佇む建物へと来ていた


『アスナさん!居ますか?』

「あら、珍しいわね?レンくんが来るなんて……お姉さんに何か用かしら?」

『えぇ、ここ最近の純血派の動きについての情報とかってありませんか?』

「そうねぇ……」


この目の前に居るグラマラスな女性はアスナ・ティベリウス卿という貴族なのだが少し変わっていて情報屋をしている

何処が変わっているかと言うと通常の貴族ならイレブン(日本人)を見下したりしているのだが、この人は払うものさえ払ってくれれば日本人だろうがブリタニア人だろうが差別せずに情報を譲ってくれる人だった


「あぁ、そういえば近々、枢木スザクの処刑を純血派のジェレミア・ゴッドバルドが執り行うって情報があったわね。日時は……うん、丁度来週ね」

『となると取り戻すとすればその日か……』

「あら、蒼月として動くなんて珍しいわね?この枢木スザクとか言う坊やはレンくんの知り合いか何かなの?」


俺は、アスナさんに聞かれたので俺とスザクの関係を話したのだった

一通り話し終えた後……


「親友かぁ……良い響きね!!分かったわ!お姉さんが協力してあげるわ!何か情報を掴んだら何時もの番号に電話してあげる」

『良いんですか?いつもなら情報と一緒に手が出てくるのに!「あら、誰もタダとは言っていないわよ?」何がお望みですか?「そうねぇ〜、昔みたいにレンくんが作ったお菓子の差し入れで手を打ちましょう!」分かりました。取りあえず明日から処刑日までの間でいいですよね?』

「十分!!」


俺は、アスナさんと料金の代わりに毎日手作りのお菓子を差し入れる事になったのだった
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