コードギアス 暗躍の蓮

□STAGE09.5
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埠頭での出来事から数日の時が経ち……

蓮は、黒狼のアジトとなっているアスナ・ティベリウスの事務所地下にいた


「蓮様?あれからあの方は、蓮様に真実を聞きに来たのですか?」

『ヴィレッタの事を言っているのか?それならば、まだ来てないが……やはり、本人からしても心の準備が出来ていないんだろ』

「確かに受け止めるには、時間が掛かるでしょうね?なんせ一番、信頼していた男性が実は、ゼロの正体を始めから知っていて……反逆の目的までも知った上で黙認していたんですから」

「ですよね……女性からしたら是ほどに辛い事は、ありませんから」


虎王丸と飛翔丸の整備を行いながら

雛菊とアスナは、蓮にヴィレッタの事を質問しながら自身の想像を膨らませていた

そんな中、突如としてレンとしての携帯電話に着信が入り……


『ん?どうやら、覚悟が出来た見たいだぞ?』

「本当!?私は、もっと掛かるかと思ったんだけどな?雛菊ちゃんは、どうかしら?」

「私もアスナさんと同意見です。それよりも蓮様、早く出て上げて下さい」

『あぁ、そうだな。………はい、レン・アッシュです』


そして蓮が普段、仲間内で話す時のぶっきらぼうな口調からレンとしての貴族口調へと変えて電話に出たのだった


【アッシュ卿のお電話で間違いないですか?】

『はい、どうしましたか?ヴィレッタ』

【以前、埠頭で御話して頂いた事を話して頂けませんでしょうか?私は、知りたいのです。彼方の事を……】

『分かりました。ヴィレッタは、今、何処に居ますか?』

【私ですか?私は、政庁にある休憩室ですが……】

『それならば、街(租界)の北端にある喫茶《翠屋》に居ますから来て頂けますか?そこで全てを御話致します』

【分かりました。一時間程で着くと思いますので……】

『分かりました。では、御待ちしております』


そう言って、蓮は電話を切り……


『それじゃあ、俺は、隣にある喫茶店に行って来るから何か在ったら来てくれ!』

「私も行った方が良いんじゃない」

『確かに事情を説明するには、情報を持っているアスナにも来てもらった方がいいかも知れないが……取りあえず、今は問題ないだろ?何か在ったら此方からも連絡を入れるから来てくれ』

「分かったわ」


蓮は、そういうと地下から出て隣の喫茶店へと向かったのだった
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