Book
□お久しぶりです
1ページ/3ページ
ヤッホー★俺新任教師閻魔!
元々はあの世で閻魔大王してたんだけど、現在は下界に降りてきて、日和学園っつー高校で働き中。
え?何で下界におりてきたかって?えーとね、俺は長い間、上から地上を見てきたんだけど、凄く面白いなと思った奴らが何人かいたわけだ。それで、そいつらが驚くべきことに、何と、今、同じ時代に転生したわけよ。そりゃあ俺も同じ時を共有したいって思って、おりてきちゃった次第です。
今日は用があって、近くの飛鳥高校に来てるんだ。いやぁ、流石公立、我が日和学園に比べると大分ガタが来てると、優越感を抱き、スキップするかのように廊下を歩く。
「小野!」
誰かが怒る声が響き、俺は振り向いた。
そこには俺のよく知る姿が。
「何ですか」
「話がある。後で生徒指導室に…」
「嫌です。今、話してください」
先生と思われる人は淡々と、目も合わせずに話す生徒が気に入らなかったようで、不愉快そうに眉をひそめる。そして語気荒く言い切る。
「何をしたかわかっているのか。お前は退学だ」
俺は目を丸くする。