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□ハロー、懐かしき時!
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第1問

もしも貴方が過去に戻れるとしたら何をしますか?その理由を含めて50字以内で答えなさい


解答欄

<白紙>


***


うん、ケセドニアに着いて宿を取った時からちょっと違和感は感じていたんだ。

ほら、何だか全体的に建物が新しい…というか天井にあった染みが無くなっているし、窓だってこんなのじゃなかった。

つーか、

宿屋のおっちゃんが若返ってる。



「お一人様ですか?」
「…」
「お客様?」

大丈夫ですか?と声を掛けられて魂が飛んでいたのに気付く。
慌てて首を振ると怪訝そうな顔をされた。

「えーっと」
「ここにお名前を」
「ルー…」

ク、と書きかけて手が止まる。

「おっちゃ…んじゃなかった」

そう、おじさんと呼ぶにはまだ少し若い。

「…宿屋の主人はアンタだけ、なのか?」
「えぇ、私だけですが」
「他に同じ名前の人とか親戚にいたりしない?」
「いいえ」
「…」
「どうかされたんですか?」
「ま、前にアンタと同じ名前のおっちゃんがここで働いていたような気がしたから」
「それは何かの間違いでしょう」

ははは、と笑う宿屋の主。
その笑い声と顔が記憶の中のおっちゃんとぴたりと合致する。

「私がここを受け継いだのは親父、先代が死んでからで、十年ぐらい前です。それからずっと私がここを取り仕切ってますから」
「……(十年?)」

以前、おっちゃんから聞いた話では十五年以上と言っていた。内容はほぼ同じだけれども年数だけ違う。
何、この微妙な差。

「な、長いんだな。というかそんな小さい時からって凄いなー」

ははは、と誤魔化し笑いを浮かべる。
それに宿屋の主人も同調してくれて、何とかその場は収まった。不審がられたかもしれないけれど。


***


それから同じ様なことが多々あった。

例えば、道具屋、武器屋、防具屋。
皆、若い。

そして、どうしてかディンの店が無い。

まぁ、それよりも衝撃的だったのは



「導師イオンが就任されて良かったですわ」

イオン、が就任…?
いやいや、前からイオンは導師だっただろ。
…ってか、イオンは……

「先代の導師エベノスがお亡くなりになられたと聞いた時は、一時はどうなることかと」

エベノス…って誰?
…何だ?これ。



キムラスカの詰め所に行く途中、人々の会話が耳に飛び込んでくる。

聞き覚えるのある名前が出てくるものだから、耳に入るのは仕方が無い。
として納得できないのはその内容。

タタル渓谷で目が覚めた時と同じくらいに頭が混乱する。
自分が足を止めているのにも気付かない。

「イオンが…生きている?」

どういうことなのだろうか。
死んでいなかった…というのはありえない。

先程から感じていた違和感が明確な形となって頭を擡げる。
…もしかして。

確かめたいと思う気持ちと確かめたくないという気持ちが鬩ぎあう。

それでも、俺の足は地面を蹴っていた。
イオンの名前を出していた人が視界に入る。

「ちょっと、済みません」
「はい?」

止せばいいのに、と心のどこか。別の俺が叫んでいた。



***
ルークの場合、まだ精神年齢が低いので本能で何か違うと察知。
そして、人に尋ねまくって不審者がられるといい←
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