Short Story
□青い空
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俺は軍のとある一室にいる。
軍に入ってからずっといる。
俺は上の奴らから頼まれたものを造るだけ。
感情を殺して、機械のように造る。
昔見た青い空はどんな風だっただろうか…。
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私は少佐の部下になって、一度も少佐が外に出たのを見たことがない。
何故、少佐は外に出ないんだろう。
見上げると一面に広がる青い空…
これは夢と希望を与えてくれるのに。
この綺麗な空を少佐に見せてあげたい。
あんな機械ばかりの薄暗い部屋から連れ出してやりたい。
なんせ、少佐はまだ子供なのだから。
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ガルルが外に行こうと言い出した。
もちろん俺は断った。
俺には夢や希望なんていらない。
ただ、兵器を造るために生きているようなものだから。
そんなものがあったら
自分を見失いそうで
怖いんだ。
だから俺は外に出ない。
ずっと篭の鳥でいいよ。
end
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初短編。
クルル少佐+ガルル伍長。
クルルが引きこもり。
その後、篭の鳥が嫌になって悪戯をする。
そして、曹長になってケロロ達に出会って変わってく…みたいな。
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