黄色い彼女
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ケロロガルル両小隊とロルル達が降り立ったのは、どこかの村だった。
「ゲロー…。ここはどこでありますか?」
「村のようだが…人が一人もいないな」
「ここはウォルロ村と呼ばれる村らしい」
ガルルが地図を広げながら言った。
「なんでガルル中尉が地図をもってるんでありますか?」
「ケロロ君、各隊長に地図を配られてるはずよ?」
「ゲロ?」
プルルに言われて、体中を探すが無い。
どうやら忘れたようだ。
「ケロロ…」
「軍曹さん…」
「隊長殿…」
「ダーイジョブ!クルルがいれば…っていないんだった」
ガックリとうなだれる。
それにロルルが話し掛けた。
「私達と行動するかい?」
「え!?いいんでありますか!?」
「いいよいいよ。ねー、ガルル君」
「我々もですか…」
「そうだよ。どうせ行き場所は同じなんだしねぇ」
「同じって…他の奴らも同じだよネェ」
ボソッとトロロが言った。
その時、ケロロ達の後ろにある物影から誰かが出てきた。
「あら?降りる場所間違えちゃった」
「局長さん、なんでここにいるんだい?」
「ん〜?ちょっと整備不良みたいでね。城の映像が映らないみたいなんだよねぇ」
そう言って怪しげに笑うので、ヴィタタを知らない人々は背筋がゾッとした。
「僕も一緒に行動させてもらうよン」
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一方、城にいるクルルは…
『あー暇だ』
縄を解こうと身を動かしていた。
『そういえば、ラスボスって誰がやんだぁ?』
「私だよ」
クルルの前にいきなりアロロが現れた。
『元帥殿が直々にッスか?』
「まぁね」
『へぇ』
アロロはクルルの隣にあるラスボス用のイスに座らず、クルルの後ろに回る。
『紐でも解いてくれるんスか?』
「あぁ……違うよ」
アロロはクルルの腕に注射器を刺した。
『クッ…!?』
クルルは気絶し、ガックリとうなだれる。
アロロは冷ややかな目でクルルを見下ろした。
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ケロロ達は村を出て、地図を見ながら次のセントシュタイン城を目指す。
その間、様々なモンスターという敵が出てきたが、ガルルやギロロ、タママやタルル、ドロロやゾルルが倒していく。
ロルルはそれをのんびりと眺めていた。
「やはり最初に出てくるモンスターは弱いな」
「気を抜くなよギロロ」
「師匠!どちらが多く倒せるか勝負ッス!」
「臨む所だ!ですぅ!」
それぞれ楽しんでいるようだ。
「僕の思った通りだねぇ。ゲームにして正解だったよ」
うんうん、と頷くヴィタタ。
そして、どんどん進んでいきやっとセントシュタイン城に着いた。
「この城にクルルが…!」
「え?違うよ?」
皆ここにクルルがいると思っていたらしく、ヴィタタの発言にずっこけた。
ロルルがヴィタタにつかみ掛かり怒鳴った。
「じゃあ、クルルはどこにいるのさ!」
「まだまだ先のガナン帝国城さ。まぁ、頑張れ」
その後、いろいろ頑張ってガナン帝国城近くのナザム村へ着いた。
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過程はものすごく長くなるので、省きます。
多分、この過程を書くとページが5ページくらいになるかと…
それぐらい書けって?
私の文才と思考回路じゃ無理です、はい。
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