黄色い彼女

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【技術局編 であります!】


―ケロン軍技術局極秘実験室―


中央には空のブラウン管。それからはバチバチと電流が漏れている。


「全く…これは1番危険だって言ったじゃん」

「すみません、局長!」

「すみませんで済む問題じゃないよ?こいつがもし、同盟している宇宙人んとこに行ったらどうすんのよ。軍だけの問題じゃ収まらないんだよー?」

副局長…サロロがバタバタと走って来た。

「局長ー!こいつが逃げたところ分かりました!」

「ドコ?」

「地球です」

「あそこかぁ〜」

局長…ヴィタタは顎に手を当てて考えた。

「ケロロ小隊にそっちに行くっての伝えといて。あくまで地球の調査って名目でね」

「はい!」

サロロは再びどこかへ走って行った。

「僕達が密かに受けた指令の『電子キルル』…。何か騒動を起こす前に捕まえるか消滅させないとね」


ブラウン管はまだ電流をほとばしらせていた。



+・+・+・+・+・+・+・+・+




ここはケロロ小隊地下秘密基地指令室――

クルルが退院し、いつもの生活に戻りつつあるとき、一つの通信が入った。

「ゲロ?ケロン軍独立技術局?そんなんあったでありますか?」

「貴様、何故隊長でありながらケロン軍内部を知らんのだ!」

「じゃあギロロは知ってんの?」

「知らん」

「じゃあ、我輩が知らなくても文句は言えないでありましょうが!」

ケロロとギロロの喧嘩が勃発しそうになったとき、間にクルルが入ってきた。

『で、隊長。通信の内容は?』

「そうでありました!明日辺りに地球について調べに来るそうであります」

「随分急だな」

『まぁ、あっこの考える事は奇抜だからなぁ』

まるで技術局を知っているかのような口ぶりにケロロは食いついた。

「ねぇ、クルル。技術局の事知ってるでありますか?」

『知ってるぜぇ』

「どんなところなんだ?」

『局長は年上だろうが上司だろうがちゃん付けで呼ぶ』

「スゲー人だね…」

『副局長は無自覚ナルシスト。そして、局員はみんな局長信者』

「何だかすごいところだな…」

『そして、俺』

「「お前も局員か!」」

『クーックックッ』

ケロロとギロロのツッコミにいつもの笑いで答える。

『そういやぁ、隊長。頼まれてたブツ出来たぜぇ』

「おぉ!ご苦労であります。クルル曹長」

『後でお代はキッチリと貰うからなぁ』

「わ、分かってるでありますよ…」

なんのことかわからないギロロ。

「おい。一体何の話をしているんだ」

『クーックックッ。隊長が強化服(パワードスーツ)を造ってほしいって言ってきたんで、造ったんスよ』

ほらよ、とケロロにスイッチを渡した。

「これで夏美殿をけちょんけちょんに…!」

『言っておくけどよぉ…その強化服は守備に特化してっから、攻撃力は装着主の1.5倍しか出ないぜぇ?』

「え!?なんで!?」

『隊長が言ってたじゃないっスか。「守備を万全にして」って』

「そうでありますが……」

『クークックックッ。ま、そういうことなんで』


そしてクルルはラボに戻ると告げて去っていった。




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戦闘フラグたってますな…
あ、ケロロ達は擬人化してます


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