黄色い彼女

□05
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まず最初にクルルに服を着せたのは、ケロロだった。
ケロロは案外普通の服だった。
普通の女性から見ればだが…

「白いワンピースなんてどうよ?」
ケロロが選んできたのは、白いレース付きのワンピース。
クルルは露骨に嫌そうな顔をした。

『……』

「はい!着てみてちょ!」

クルルは渋々試着室に入って着替えはじめた。

―5分後―

試着室の扉が開いた。
そこには、白いワンピースを着ているクルルがいた。

「「おぉ!」」

『足がスースーする』

「ボケガエルにしては結構いいチョイスじゃない」

「え?そう?」

『次、さっさとよこしな』

「じゃあ次は僕がいくですぅ!」

タママが手を挙げた。
服を手渡されると、すぐクルルは試着室に消えた。

―5分後―

試着室の扉が開いた。
そこには、ショートパンツにTシャツのクルルがいた。

「「おぉ!」」

「どうです?僕のチョイスは」

「女子高生みたいでいいんじゃない?」

『次』

「次は俺がいこうかな」

睦実がはい、と服を手渡す。
クルルは試着室に入っていった。
少しして、試着室からクルルが顔だけ出して言った。

『お前、結構マニアックだな』

それだけ言って顔を引っ込めた。

―5分後―

試着室から出てきたクルルは制服を着ていた。

「「おぉ!」」

『反応全部同じじゃね?』

「そういえば、なんで制服?」

「なんちゃって制服だよ。可愛いでしょ?」

「そうでありますな!」

『次は?』

「……」

無言でギロロが服を押し付けた。
それを受け取り、試着室に入る。
少しするとクルルの笑い声が聞こえた。

『クークックックックックッ!ちょ、先輩マニアックすぎ。先輩にそんな趣味があるとはなぁ。笑えるぜぇ』

どんな服だろうか、とみんなはギロロに目を向ける。
ギロロは顔を真っ赤にして、あたふたしていた。

「ち、違う!ただクルルに似合うだろうと思ってだな…!」

扉が開いた。
クルルは黒いゴスロリを着ていた。




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