黄色い彼女

□04
1ページ/3ページ



暗闇に光る青い光…
笑う黄色い…宇宙人


#3【ポコペン人になってみよう! であります!】


ギロロは今、窮地に立たされていた。
背には内側から開けることのできないリビングのガラス戸。

『さぁ、先輩。大人しくこの銃に撃たれちゃくれませんかねぇ?』

「誰がそんな意味の分からんもんに撃たれるか!」

『文句があるなら隊長に言ってくださいよー。発案者も実験体提供者も隊長なんスから』

「あいつめ!」

『クークックックッ。行けぇ!宇宙ニョロ!』

空間転送でニョロを召喚。
あっさりとギロロは捕まった。

「しまっ…!」

『食らいなぁ、先輩!』

光線をギロロに向けて発射。
その時、ガラス戸が開いて、誰かが入ろうとした。

『にょ?』

その人(複数)とギロロは銃の光線を浴びてしまった。
そして、ポフンという軽快な音と共に辺りに煙が広がった。

『誰か巻き込んだか…?』

「ゲホッ…ゲホッ…クルル!俺以外にも当たったんじゃないのか?」

『多分な。それと、実験成功だぜぇ』

クルルの目の前には赤い髪のオールバックの男。

「これは…?」

『地球人化銃(ポコペンジンカジュウ)だ。それと、巻き添え食らったのは誰だ?』

庭を見ると、五人の地球人。

『紫っつったら?』

「ガ、ガルル!?」

「その声…ギロロか?これはどういう事でしょうか、少佐?」

「少佐じゃねぇし」

唯一のケロン体であるクルルに視線が集まる。

『クークックックッ。この銃の光線を浴びた宇宙人は地球人化するんだぜぇ』

「じゃあ今、オイラ達って地球人ってことっすかー!?」

水色の髪の青年が騒ぐ。どうやら、タルル上等兵のようだ。

「なんでアイツの実験台に僕が…」

オレンジ色の髪の少年はトロロ新兵のようだ。

『体色は主に髪に現れるのか。』

「ところで、いつ戻るんだ?」

ギロロがクルルに聞く。

『24時間後だせぇ』

「なっ…!?一日中このままでいろと言うのか!?」

『もちコース。元に戻らないわけじゃねぇんだからいいだろぉ?』

ギロロが##NAME1##の白衣を掴んで自分の顔の高さまで持ち上げて怒鳴った。

「どうするんだっ!夏美達が帰ってきたら驚くだろうが!それに、ガルル達も帰るに帰れんだろう!」

「あぁ、ギロロ。我々は一晩、地球で過ごそうと考えていたから構わない」

「そ、そうか。とにかくなんとかしろ」

ユサユサとクルルを揺する。

『う゛、昼間のカレーが出るにゅー』

「あ、すまん」

どうも、クルルはギロロの言う通りにするつもりはないらしい。




.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ