黄色い彼女

□03
2ページ/2ページ



夏美と冬樹は驚いた。
見たことのない人間が自分の家にいるのだから。

「この人、誰?」

金髪眼鏡白衣の人物を指して言う。

「知らないであります」

「僕も知らないよ」

とにかく起こそうと体を揺すった。

『んっ…』

「ちょっと起きてください」

『ク…?あ、そっか寝たのか』

「あの誰ですか?」

冬樹の問い掛けに首を傾げる人。
『見てわかるだろ?ってこれじゃぁ、わかんないよなぁ。クックック』

「その笑い声はましゃか…!」

人物はヘッドフォンに手を持ってきて、カチリと回した。
ポフン、という軽快な音を立てて人は消えて、変わりに黄色い蛙型宇宙人がいた。

『驚いただろ〜?』

「わー!曹長すごいね!」

「いいなぁ!我が輩も地球人になりたいであります!」

ヘッドフォン貸して、と迫ってくるケロロを見て言った。

『これ、俺用なんで無理っスよ?』

「マジでか。じゃあ、作ってー!」

『んー、それじゃあ明日持ってくるぜぇ。そういわれると思って、今作ってたんだよなぁ。クックック』

「さっすがー!頼んだでありますよー!」

『もちコース』

そう言って、クルルは床の下へ消えていった。

「さーて、皿洗いしなきゃであります」

「ボケガエル、あんたサボってたでしょ」

「ゲロ…いや、サボってたわけでは…」

「どうせガンプラ作ってたんでしょ?」

「ゲロっ!?何故バレた…っは!」

しまった!墓穴を掘った!ケロロはそう思った。

「やることやってから遊びなさいっ!」

「ゲ〜ロ〜!!」




#3 end
+・+・+・+・+・+・+・+・+・+・+・+・+・+・+・+

よくある話。
そう擬人化です。

あ、あとドロロはもう皆と出会っているという設定で。
ガルル小隊とも一戦交えちゃった後ってことで。
(原作軸で考えるなら)




.加筆修正 2010/2/19
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ