Middle Story

□子供曹長
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※擬人化
※ギロクルギロ前提
※オリケロ有り


ある平和な日曜日…
地下にあるクルルズラボにて爆発が起こった。

また何かやったのかと集まるケロロ達。
煙を上げているクルルズラボ。
中に入りクルルの安否を確かめた。

「バボビー…」

声のする方へ行くと赤ちゃんが一人。
赤ちゃんは衣服の下敷きになってもがいていた。
助け出すと、その赤ちゃんは青い髪で、小さな顔にそぐわない大きな眼鏡をかけていた。

「こりは…」

「クルル…なのか…?」

「ドロロ先輩?」

「拙者はここにいるでごさるよ」

「あ、いたのドロロ?」

「酷いよ、ケロロ君…」

いじけだしたドロロをスルーして、ギロロは赤ちゃんを抱き上げた。

「バボビー」

「この独特な鳴き声はクルルだろう」

「うーん、まぁ一応指揮官殿に聞くであります」

一同は司令室に向かう。
因みにクルルはギロロに抱き抱えられたままである。

「俺はいつまでこいつを持っていればいいんだ?」

「ずっとよろしく」

「はぁ!?」

「だってすっげー懐いてんじゃん」

ギロロの腕の中で大人しくしている赤ちゃんを指差して言う。

「…ケロロお前が持て!」

赤ちゃんをケロロに手渡す。
すると、赤ちゃんは暴れだした。

「バボビー!」

「わっちょ、やめるであります!」

ケロロは急いで赤ちゃんをギロロに手渡した。
すると赤ちゃんは先程騒いでいたのが嘘のように大人しくなった。

「ギロロ君にものすごく懐いているでござるな」

「なんで俺なんだ…」

司令室に着くと、ケロロは回線を本部に繋ぎロルル指揮官に繋げるように言った。
繋がると映し出されたのは大佐のみ。

『お久しぶりですね』

そう言ってニコッと笑う。

『指揮官は仕事中ですので私が代わりに用件を聞きましょう』

「えっと、この赤ちゃんに見覚え無いでありますか?」

ヒョイとギロロから赤ちゃんを取り上げ大佐に突き出す。
赤ちゃんはモニターに映る大佐に両手を伸ばす。

『クルルですね。また何か失敗したんですかね?』

「バボビー」

『そうですか。ですが、あの人は仕事中ですのでまた後日に』

「バボ…」

『ガルル君がそちらに向かっていますので、あまり落ち込まないでください』

何で会話が続くのか、それが不思議で仕方なかったケロロ達だった。




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日記で言っていた赤ちゃんクルルです。
表記が『子供曹長』なのは語呂がいいから(笑)


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