辞書

【み】 2件

【三行半 (みくだりはん)】
夫婦や恋人の関係を絶つこと。
三行半とは夫婦の縁を絶つという意味で使われるが、もともとは離縁の際、夫が妻の家族に出した離別状のことである。この離別状には離婚を決めたという宣言と、妻の再婚許可が3行半にまとめられていたことから三行半と呼ばれた。夫婦連名による離婚届になってからも、離婚することを意味して三行半という言葉だけが残った。なお、三行半といった場合、どちらか一方が愛想をつかすなど一方的な離縁に使われる。後に恋人関係でも使われるようになり、離縁まではしなくても、愛想をつかしたという意思表示程度でも「三行半をつきつけた」といわれるようになる。


【水掛け論 (みずかけろん)】
互いが自説にこだわって、また自分に都合の良いことばかり言って、いつまでも解決しない議論。
類)堂々巡り、いたちごっこ、盥回し(たらいまわし)、マンネリ、埒が明かない


水掛け論は、狂言の『水掛聟(みずかけむこ)』に由来するといわれる。『水掛聟』とは、日照りが続いたある日、隣り合わせの田を持つ舅(しゅうと)と婿(むこ)が、自分の田に水を引こうとして口論となり、いつまでも言い争った挙句、互いの顔に水を掛け合った。
妻(舅の娘)が仲裁に入るが、最後は夫(婿)と一緒に婿を突き倒して終わるという話である。
一説には、水の掛け合いのように勝敗が決まらない論争の意味から「水掛け論」という言葉が生まれ、その後、『水掛聟』の話が作られたともいわれる。



[戻る]



©フォレストページ