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□調子。
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「高原さん、今度お食事でもいかがですか」

「え?食事?」



二回目だ。
今回は何が目的なんだろう



「また、憂也さんと空也を信じろ、とか言うわけ?」

「いえ、今回はプライベートなお誘いですが?」

「え///」








とついにお食事の日がきてしまった。

洋服、迷ったなぁ。

待ち合わせ場所に着くと彼はもう待っていた



「…ごめん、待った?」

「…」

「え、怒ってる?」

「…」

「ちょっと、空也?」

「…すみません、あまりにも高原さんが美しくて見入ってました」

「…はあ?//ちょっとやめてよ」

「…抱きしめてしまいたくなる」

「ちょっ…、もうういから//」





…………
心臓止まるわー!!

いくらこの年だからって
さすがにお世辞でも
あんな事言われたら…!!



連れていかれた店はとてつもなく豪華な場所だった。



「この服にして良かったわー」

「とてもお似合いです。」

「この間、買ったのよ」

「…まさか、わざわざ?」

「…えっ、いや、その、憂也さんとお出かけしたついでに!!」

「…彼と?」

「そ、そう。」



…沈黙が流れる

何かマズイ事でも言った?




「…すみません」

「なにが?」

「嫉妬します」

「はぁ?」

「…服を買いに行くなら、俺を呼んでください。お出かけに行くなら、俺を呼んでください。食事に行くなら…」

「わ、わかったわよ!//」

「すみません、つい熱くなってしまって」

「もう…今日の空也おかしいよ」

「最近、高原さんといると調子が狂うんです」

「…はぁ。」

「さ、いただきましょう。」




そのあとはたわいのない会話をしたけれど、
たまに空也ずっとこっちを見てきて、
私も落ち着けなかった



店をでて、
あまりにも空也の違和感に我慢できなくなって

彼の頬に手をあてる


「熱でもあるの?」


少し驚いて、
彼は私の手をとる


「ドキドキしすぎて、苦しいんです。胸が。」

「は?」

「今日はもう、我慢できる自信がありません。もうお帰りください、」

「ちょっ」

「早く」


私の背中を押した
なんなのよ…


「…ごちそうさま。」


最後に笑いかけて
私は歩きはじめた



10mくらい離れて、
携帯が鳴った


あれ?
空也から。

後ろを振り返ると
出てください、と合図する



「もしもし?」

「…最後にひとつ、言わせてください」

「何よ、」

「今日はありがとうございました」

「いえ、こちらこそ」

「また、お誘いさせて下さい」

「え、ええ、もちろん」

「それから…」

「…?」

「…好きです。」

「…へ?」

「高原さんのことが、好きです。では、また。」

「え、ちょっ…」



プー、プー、


空也は歩き始めていた

ちょっと待ってよ…




頭の整理がつかなくて

私はしばらくそこに
突っ立っていた。

調子が狂うのは
こっちのほうだ。








END


ほんと、
すいません!
自分でもわけわかんないです!
ハッピーエンドなのか?
違うのか?
なんなんだ!!!?
リクエストにおこたえできてませんね、
またリベンジします。

感想リクエストは
掲示板へ。

ありがとうございました(泣)
 

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