shortbook/fairytail

□愛情の裏返し
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「でね、私のことを助けてくれたの」
「そうなんだ、良かったね」

あぁ、憎い…嫌いよ、その笑顔。誰にでもそうやって優しく微笑んでいるのでしょう?

私は嘘つきよ。あなたが嫌いなの。
今日もあなたに嘘をつく。きっと気づいているのでしょ?分かっているはずなのに知らないふりなんて最低ね。いっそのこと"嘘つき"と言ってくれればいいのに。
でも、その一言を笑って言ったら許さない。冗談なんて嫌いだわ。
つき放せばいいのよ、私のことなんか。きっと心が清々しちゃう。





ほら、またそうやって私の髪を撫でる。優しい瞳を向けないで。

あなたなんて大嫌い、優しい人なんてタイプじゃない。
歩幅をあわせる人は嫌、自分勝手な人がいい。

そうよ、私は嘘つきよ。あなたに出会わなきゃ良かった。
そうしたらきっと私はあなたという鎖に繋がれなくてすんだのに…




それでもあなたは私に優しくするの。私がそれを嫌だと分かっていてやっているのでしょう?
あなたはそう…確信犯。



だから私は明日も嘘をつく。それは





















―愛情の裏返し―
<気づいた時には後の祭り>
<だって私はもう>
<あなたに捕まってしまったのだから>
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