*10000打記念小説*
□ヴァレンタイン
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2月14日
そう、今日はヴァレンタイン
元さくら組メンバーはこの日を一体どのように過ごすのだろうか――?
朝、元さくら組の中で一番早くヴァレンタインチョコを渡すのは元親だ
親「はよ、元就!!これ、ヴァレンタインチョコな!!//」
元親はいつも一緒に登校する元就に朝の挨拶と共に渡した
就「お早う元親……うむ、礼を言うぞ」
可愛らしいラッピングのされた箱を受け取った元就は微かに笑みを浮かべた
そして二人は仲良く学校へ――
はてさて、次に動きを見せたのはテニス部
朝練が終わったようだ
鳳「宍戸さん、俺今日誕生日なんですよ!!」
テニス部のでっかいワンコ基鳳長太郎は、亮からヴァレンタインチョコか誕生日プレゼントを――あわよくば亮本人を……ゲフンゲフン――貰おうと着替え中の亮に話し掛けた
亮「へぇ、そうなんだ……おめでと」
そんな鳳の気持ちなど知る由も無い亮は素っ気なく祝いの言葉を述べるだけだった
しかし、鳳はメゲなかった←
鳳「それだけですか!?ヴァレンタインですよ!?誕生日ですよ!?俺にチョコとかプレゼントとか無いんですか!?」
亮「ヴァレンタイン……」
鳳「そうです、ヴァレンタインです!!勿論ありますよね!」
亮が鳳の言葉を反芻すると鳳はキラキラとした目で亮を見つめた
――何故か断言している事には触れないでおこう――
亮「あ、そうだ……」
鳳の様子を一切気にせず思案していた亮は思い出したように鞄を開いた
――流石は元さくら組、かなりマイペースだ――
鳳は亮が鞄を開いたのを見てワクワクと待っている
亮「あったあった」
目当ての物を見つけたのかそれ――水色の正方形の箱が金と青の細い紐がリボン結びされたシンプルな物――を取り出した
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