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□蝶《紅×ちび昌》
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ひらひら
ひらひら
「まって〜!!」
ひらひら
ひらひら
「えい!!」
ひらひら
ひらひら
暖かな日差しが降り注ぐ春のある日。
庭にでた幼い昌浩は、淡い黄色の蝶をみつけて捕まえようと頑張っていた。
「あ…だめ!!」
昌浩の頑張り空しく蝶はひらひらと逃げていく。
「……何やってるんだ?」
庭に下りた紅蓮が昌浩をみつけての第一声だった。
晴明に呼ばれていた紅蓮は、部屋に昌浩がいないことに気付き探していた。
そして庭から聞こえてきた楽しそうな昌浩の声を聞き付けて庭に下りたのだが、昌浩は何やら一人で飛んだり跳ねたりしている…。(←蝶の存在に気付いていない)
紅蓮は驚いた。