Dream
□日常
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冷蔵庫を開けるとそこには美味しそうな料理が…。
「もしかして、これ君が作ったの?」
「…」
顔を真っ赤にさせる式。
「―明日の朝食か何かかい?一人分にしては多い気がするけど…」
「…」
すごい睨まれた。
「…おまえと、おまえと食べるために作ったんだ」
「え?」
ああ、だから式は落ち着かなかったのか。
単純に嬉しかった。彼女が僕のために料理を作ってくれたということが。
「式、いただきます」
「え、ちょ、幹也」
慌てる彼女に言う。
「僕と食べるために作ってくれたんだろ?ありがとう」
彼女は一瞬驚いたような表情を見せたが、微笑み…
「どういたしまして…。オレもいただきます」
静かにそう言うのであった。
END/→あとがき