Dream
□日常
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チャイムを押すが式は出てこない。
今日はしっかり家に行くと伝えてあるから、居るはずだが…。
ピンポンピンポンピンポン―
やっと式が出てきた。
「あ、式。出てこないからてっきり居ないのかと思っちゃったじゃないか」
式は僕を睨んで言う。
「…寝てた。うるさいぞ。というか、幹也おまえ鍵持ってるだろ?」
「う…まあ、けど式も出てきてくれたわけだし…」
ふんと彼女はベッドに腰掛ける。僕は床に座る。
「晩ご飯まだだよね?そこのコンビニで買ってきたよ」
「…なっ」
「?」
やっぱコンビニとか嫌だったかな?
「…あのね、式。そりゃ、君の口には合わないかもだけど贅沢言わない。はい、式のぶん。」
「あ、ああ。別にレトルトが嫌なわけじゃ…」
そう言って僕が買ってきたサンドイッチを黙々と食べだす。なんだか、落ち着かない。
「どうかした?」
「べっ、別に…」
挙動不審…。
…そういや買ってきたアイス冷蔵庫入れなきゃな。
袋からアイスを取り出し、冷蔵庫に向かう。
「っ幹也…!」
「ん?」