短編

□誕生日だから
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大学生

私には好きな人がいます。
幼馴染の白石蔵ノ介です。
でも………私は大学生(18歳)彼は中学生……
年の差は4歳
あ、でも今日は誕生日だから年の差は3歳か

年下のくせに、中学生には見えない容姿
頭もいいし、性格もいい
容姿端麗、頭脳明晰
この言葉は彼のためにあるようなものだ

「プレゼント…どないしよ」

一応プレゼントは用意してあるけど、渡せる自信はない。
だって蔵はモテる。
それも無駄に……
蔵にとって私は、幼馴染でお姉さんのようなもの
今の関係を壊すのは、いやだ…
でも今のままでも、いやだ……

「ホンマどないすればええねん……」
「どないしたん?」
「うおっ!?
な、なんでおんねん!!」

いつの間にか蔵が私の部屋にいた。
というか、女の部屋に勝手に入るなよ

「なんでって、何度も呼んだのに返事せへぇんからやん」
「気付かんかったし……」
「そんなことより、俺に言うことあらへん?」
「言うこと……?
あ、誕生日おめでと」

私が言うと蔵は嬉しそうに笑った。
………アカン、めっちゃかわえぇ

「プレゼントはくれへんの?」
「やっぱ、ほしいん?」
「おう」

当たり前やろ、と蔵は言った。
私は蔵に買っておいたプレゼントを渡す。

「はい、こんなんやけど……」
「タオルか……無難なもん選んだな」
「アンタの欲しいもんなんて知らんし…
健康グッズかて大抵持ってるやん。
せやからタオルでええかな〜って」
「なぁ、もう一個くれへん?」
「はぁ?これ以上なにがほしいねん」
「自分」
「…………はい?」

すみません、こいつはいまなんて言いました?

「あー……やっぱ、ちゃんと言った方がええよな……」
「なんの話?」
「##NAME1##」
「ど、どないしたん?急に真面目な顔になって……」
「真面目な話なんやけど、俺と付き合ってくれませんか?」
「え、えぇぇぇえええ!?」
「小さいころから好きやねん。
自分にとって、俺は弟みたいかもしれへんけど……
俺めっちゃホンキやねん!!
せやから、俺と付き合ってくれへん……?」
「蔵………おおきに」










(ウチも蔵のこと好きやねん)
(うわぁ……今まで最高の誕生日やん!!)
(蔵)
(なんや?)
(生れて来てくれておおきに。大好きやで蔵)




Happy Birthday 白石蔵ノ介
2010/4/14

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