長編小説

□BertyWasImprisoned アレク
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南米コロンアは今でもゲリラや麻薬組織が入り混じる危険な国だ。
 そこで生まれたのかは分からない。
コロンビアは混血だらけだから、外国人なのかコロンビア人なのか区別がつかない。
俺自身たぶん色んな血が混じっているのだろう。
ともかく、コロンビアに両親とおもわれる人たちと住んでいたのは確かだ。

小さな村の小さな家で静かに暮らしていた。
ある晩、ゲリラがやってくるまで。

それは一瞬の出来事だった。
家に知らない銃をもった男達が入ってきて、両親をいきなり撃ち殺した。
オレは逃げようと家の外にでた。

そして家の外でオレが見たものは 赤 

夜なのに、村の家々が焼かれて赤々とした炎が上がっていた。
地面は人々の死体で真っ赤に染まっていた。
見渡す限りの赤。
泣き叫ぶ人々の声。

動けなかった。
見渡す限りの赤の中、自分がどこに行けばいいのかがわからなかった。
家の中で物品を荒らしていた男達がオレの体を持ち上げた。

「おいおい、まだガキすぎるだろ?」
誰かが男に声をかける。
「バカ、見ろよこの顔。将来ぐっとくるような美人になるぜ?」
ニヤニヤしながらオレを家のテーブルに寝かせる。
「将来って、何年先だよ?将来まで待つのか?」
呆れ声が聞こえる。
「待てるわけねえだろ?お前が女を殺したんだぞ!」
そういいながらオレの服を脱がせていく。
横を見ると銃で殺された母親の顔も真っ赤な血で染まっていた。
男はオレの服を脱がせると、オレの後孔に強引に指を入れてきた。
「いっ痛い!やめて!痛いよ!」
オレは力の限り抵抗した。
「うるせえよ!」
バン!
と耳もとで何かが割れた音がした。
と、おもったら力いっぱい男に殴られたのだ。
あまり力に一瞬意識が飛んだ。
視界が曇った。
耳と頭がぼうっとしたまま、オレは何も言えなくなり、そして何も抵抗できなくなった。
男が後孔に何本も指を入れてきて抜き差ししているのは分かったが、それが自分の体にされていることなのか、それとも、この曇っている視界に映されていることは現実のことなのか、理解できなくなっていた。
不意に後孔に激痛が走る。
そのとき初めて現実に戻された気がした。
「ぎゃあああああ!やめてえ!痛い!痛い!」
オレが泣き叫んでいるのを笑いながら男はグイグイと何かを後孔に押し込んでくる。
「何?避けちゃう!これ以上入らない!止めて!やめてよ!」
強引にどんどん奥まで押し込まれる。
腸の内側が巻き込まれて千切れそうになっている。
どこまで体の中に入ってくるのだろうか?
恐怖で体が強張る。
何が入れられているのかも分からない。
逃げるように体を上にずらしていくと、男はオレの両肩を掴み一気に押し込んできた。
後孔が裂けたのが自分でも分かった。
「ぎゃああああ! 痛い痛い痛い! やああ・・・・・・」
声が出なくなった。
体の中に強引に入ってきた何かは、オレの内臓をえぐるように突き上げてきた。
食べたものが口から吐き出される。
痛みという言葉では表現できなかった。
生きたまま内臓をグチャグチャにされているのだと思った。
男は強引に入れてきた何かを勢いよく抜く。
「ひいい! 痛・・・・あああああ!」
それに巻き込まれて強引にねじ上げられた腸壁が今度は外に出ようとして切れたのを感じた。
「もう一回いくぞ!」
男はそういって再度力いっぱい中に入れてきた。
「やめてえええええ!いやああああああ!」
悲痛な声を上げても、周りの連中は笑って見ているだけだった。
「こんなガキ相手に鬼畜なヤツ」
ニヤニヤ笑いながらオレを見ている。
どんなに泣いても、どんなに叫んでもやめてはくれない。
何度も何度もオレを突き上げ続けた。
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