短編小説置場

□下剋上 【途中】
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バシャン!
水を思いっきりかけられて俺は目を覚ます。
あたりは真っ暗で、しばらくの間目がなれず何も見えなかった。
「・・・な・・に・・・?」
状況が分からず、暗闇をじっと見つめる。
数名の男たちに囲まれているのがわかった。
「光・・・?」
不安げに俺は声を上げた。
両手が後ろ手で縛りあげられている。
「先輩。来てくれたんだね。」
闇の中から光の声が聞こえる。
「光。こんな女みたいな顔した奴に殴られたわけ?」
光の友達なのか、男の声が聞こえた。
「まあね。一応学校では先輩と後輩だし。殴られても逆らえないって感じだしね。」
光が答える。
雲に隠れていた月が出て、あたりが明るくなってきた。
ようやく目が慣れてきたせいもあり、周りがわかる。
6人位の男たちに囲まれていた。
あ・・・・やばいな・・・・
俺は思った。
まさかこんな手段で仕返ししてくるほど、俺は手ひどく光を殴ったつもりはなかった。
「光!仕返しのつもりかよ!」
俺が声を荒げると、光が笑った。
「まあ・・ね。まさか裕也先輩に殴られるとは思わなかったしね。本当に先輩後輩って関係は腹立たしいよな。俺がこんな女みたいな先輩にみんなの前で殴られるなんて!」
光はそういうと俺を蹴り上げた。
後ろ手に縛られて地面に寝転ばされている俺は逃げることもできず、思いっきりみぞおちにけりを食らう。
「ゲエエエ!」
情けないことに俺は胃液を吐いた。
「本当はさ、あんたのこと散々殴ってやろうかとかいろいろ考えたんだけどさ。女みたいに弱そうなやつを殴っているところ想像してもちっとも怒りが収まらないわけよ。だからさ・・・」
光が言い終わらないうちに、光の仲間が俺の手を押さえつけてきた。
そして他の仲間が俺のズボンを下ろし始める。
「!!」
何がされるのか分からず俺は抵抗をする。
「なにするつもりだよ!」
俺が叫ぶと光は楽しそうに答えた。
「わからない? 今からあんたを輪姦すんだよ。」
光の言葉に周りにいた連中が俺を押さえつける。
ズボンと下着を一気に脱がされて、下肢を露出した状態で両足を広げられた。
そしてそのまま両足を頭の上へともってかれ、まんぐり返しの姿勢のまま足を押さえつけられる。
「や・・・やめろ!」
恐怖で声があまり出ない。
今からされることが分かっているだけに恐怖が募る。
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