短編小説置場

□メイン小説「いじめ」より部室編 【完結】
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「しっかり口を閉めろよ!」
そういわれて、直樹は蕾を閉じようと力を入れる。
ところが力を入れたため、逆に精液がより流れ落ちて言った。
トイレの床は直樹の蕾から垂れた精液でベタベタに濡れていた。
「あ-あ。何か疲れちゃったし、帰るか?」
リーダー格の山口が言う。
一人が直樹を縛り付けていたロープを解いた。
その瞬間、直樹は崩れるように倒れる。
「さっさと掃除しろよ」
床に倒れこむ直樹の頭を押さえ込み、トイレの床に顔を押し付ける。
「いつものようにな。」
直樹はそういわれると黙って舌を出し、トイレの床に飛び散った精液を舐め始めた。
「げ-。まじでやってるんだ。」
その光景を初めて見た生徒が言う。
「キタネエの。オレだったら死んでもやらねえよ。」
「ホントホント。こいつ頭おかしいんじゃねえの?それとも意思ってもんがねえんじゃね?」
「山口達のペットだと思ってたけど、動物だって意思があるっての。こいつマジでただの便所だよな。」
みんなが呆れたように話しているのを聞きながら直樹はトイレの床を舐め続けた。
屈辱と嫌悪とで頭はいっぱいで、涙だけが止まらない。
「こんないっぱい垂れてる精液、全部舐めさせるのかよ?」
誰かが山口に聞いた。
「出来のいい便所だからさ、こいつ。自分の掃除は自分で出来るんだよ。」
山口の返事にみんなが笑った。
「そうだよなあ。普通の便所は使ったやつが洗わなきゃいけないけど、こいつは出来がいい便所だな。」
舐めている間にも、少し力をいれると蕾から精液が出てきてしまう。
舐め終わっても、山口達が直樹のお腹を蹴り上げるのでその衝撃で再度精液は零れ落ちた。

消えてしまいたい!

直樹は何度も思っていた。
こんな屈辱にあいながらも、達ってしまう。
そして他人の精液だけでなく、自分が出してしまった精液さえも舐めなくてはいけないなんて・・・。

直樹は何も考えることがない壊れた人形のように、トイレを全裸で這いずり回り床を舐めていた。

全部綺麗に舐め終わると、山口達は直樹を裸にしたまま制服のズボンと下着を持ってトイレから出て行った。

「待って!!」
直樹が泣いて止めても、みんな笑いながら出て行ってしまった。
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