長編小説

□BertyWasImprisoned アレク
1ページ/17ページ

アレクは、ウィリアムの屋敷に来てから色々不思議でしょうがなかった。
 始めはウィリアムが自分をいつか殺すつもりだと思っていた。
とこがアレクを拘束していた鎖は外され、この屋敷から出てってもいいし、居てもいいというおかしな事を言ってきた。
ますますウィリアムはよくわからない。
ともかく豪華な食事は毎日3食与えられるし、大きな部屋が与えられるし、服も高級ブランドばかりが用意されている。
なんだかんだ優しいセリフを言っているけど、いつかは犯されるのだと思っているのに、部屋にいってもただ抱きしめられるだけで、一向に抱く気配はなかった。

 今までのオレの人生がおかしいのか、ウィリアムの頭がおかしいのかはわからないけれど、この場所はとても居心地がいいので、取りあえずしばらくはここに居ようと思う。
ひょっとして親というのはこういう存在なのかな?ともおもったこともあったが、よく分からない。
オレにとって親の記憶はゲリラ達に殺された死体の記憶しかない。
それが一番幼いころの記憶。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ