短編小説置場

□下剋上 【途中】
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普段はあまり通らない道。
そこを選んだのは、後輩の光が相談があるから来てほしいと言われたからだ。
光はサッカー部の後輩だが、あまり素行は良くなかった。
それでも副キャプテンのオレが注意をすれば渋々いうことを聞いていた。
だが、それもまた目を離すとサボってばかりいる。
何度か怒るが軽く笑いながら
「きれいな先輩の顔をたてて、やりますよ。」
と捨て台詞を吐きながら練習を始める。
俺を反抗するに値しない女のように思っているのか、光はバカにしたような態度をとる。
度重なることに、俺はとうとう光を殴ってしまった。
光はそれ以来部活に来なくなった。
そして、今日久しぶりに学校で見かけた光に相談があると言われた。
しおらしく光が話しかけてくるので、たぶん部活に戻りたいという相談なのだと俺は思っていた。
暗い公園で一人待っている。
すると、後ろから頭を殴りつけられ俺は意識を失った。
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