リク小説置場

□野生2
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裕也が目を開けたとき、まだ自分はシャワールームにいるのだけが理解できた。
・・・ああ・・・孝哉に殴られて、気を失ってたんだ・・・・。
まだ、はっきりとしない頭で自分に起きた出来事を反芻する。
まだ、殴られた頭も腹も痛みが残っていた。
あいつ、力いっぱい殴りやがって・・・。
まだ、視界がハッキリしなかった。
ぼんやりとする視界の先には、制服を着た孝哉が部室から持ってきた椅子に腰掛けているのが見える。
痛む体を動かそうとするが、手が動かない。
両手を上げた状態で床に座らされているのは分かるが、何故手が動かないのかが分からなかった。
頭を上げ、上げられている手を見ると、どこから持ってきたのか、ロープで両手は一つに縛り上げられ、シャワーの蛇口のところで固定されていた。
それを見た瞬間、今まで自分の身に起きていた全ての事を思いだした。
体の他の部分を見ると、両足首は太ももの根元とロープで固定され、足を閉じれないようにひざのところから両側のシャワーの蛇口のところまでもまた、ロープで固定されていた。強制的なM字開脚ってヤツだ。
そして、萎えたままむき出しにされたペニスの根元はゴムで縛り上げられていた。
何より違和感を感じる尻の穴には、リレー用のバトンが根元まで差し込まれていた。
目の前に制服姿で腰掛けている孝哉とは正反対に、裕也は全裸のまま、恥ずかしい所を隠す事もできないように固定されていた。
あまりの出来事に、ようやく意識がハッキリした。
「何だよ?これ!」
裕也が叫んだ。
椅子に座ったまま、タバコをふかして本を読んでいた孝哉が裕也の声に顔を上げた。
「あ、やっと気付いた?」
孝哉の普通の回答に、裕也は更に腹を立てた。
「何くつろいでんだよ!お前、何やってんだよ!このロープ外せよ!!」
わめく裕也が可笑しいのか、孝哉は笑ってる。
「いや、あんまり豪快に気を失っちゃうもんで、いい機会だなってさあ、どこまでやれば目を覚ますのかな〜?って色々したんだけど、ちっとも目を覚まさないからさあ。退屈して本読んで待ってたんだよね。」
「色々って!!」
裕也は青くなった。
気を失ってる間に犯られてたのか?
こんなバトン突っ込まれても気付かなかった訳だし・・・。
色々想像している裕也を見て、また孝哉は笑う。
「まだ、抱いてねえよ。気絶してるヤツ相手にしても、ちっとも面白くないだろ?準備だけしておいたわけ。」
裕也は複雑だった。
まだ犯られていなかった事への安心と、準備という事は、これから行われるだろう行為への恐怖が入り混じった。
「ともかく!これ外せよ!」
暴れる裕也の方に、ようやく孝哉が近づく。
「どうして?これからじゃん。」
そういって、裕也に差し込まれたバトンを掴むと一気に抜き出した。
「ああああ!!」
裕也が叫ぶ。
孝哉は嬉しそうな顔でバトンを抜いた直後で締まりきらない蕾を両手の指で押し広げた。
「や・・・止めろよ!」
「裕也のここ、綺麗だよね。気絶している間、急に突っ込んでもキズ付かないように、念入りに広げといたんだ。どう?このバトンいいでしょ?これ。わざわざ陸上部まで行ってとってきたんだ。奥まで入れるのに苦労したよ。ちゃんと滑りやすくなるように、石鹸塗りたくってさ。それで何度も出し入れを繰り返して、ようやく奥まで入ったんだよ。」
くすくす笑いながら孝哉が言う。
聞きたくなかった。
自分が気絶している間、どれくらい長い間孝哉は自分の蕾を弄んだのだろうか?
「マジで、止めろよ。」
裕也が睨んだ。
孝哉はうすら笑いを止める事なく、再度バトンを奥まで一気に突っ込む。
「い・・・ああああ・・・あ・・・」
裕也の声がシャワールームにこだました。
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