Novel Box

□Second Life
1ページ/36ページ



『プロローグ』



『運命って…信じてええんよな…?』



俺の名前は「シン」


ちょうど冬に差しかかる頃、急にマンネリ生活を捨て新たに人生をやり直したくなった...

今まで続けてきた仕事を辞め、少しの金と最小限の荷物を持ち地元を離れた...

行き先は、唯一頼れる親友にだけ告げ、住み慣れた関西の街を離れた...

俺が、第2の人生に選んだ場所は、何の宛てもない北関東の街だった...

今日が第2の人生のスタート...

第2の人生の始まりは、朝届いた荷物の片付けで始まった...


ピンポーン♪


来客など有るはずの無いドアのベルが鳴った。


(何やねん!いきなり新聞の勧誘か何かかぁ...?)

俺は、少しうっとおし気にドアを開ける...

男『どないや?新居の片付けは進んでまっかぁ?』

聞き慣れた言葉...

そして見慣れた顔が、俺の前に立って居た。

シン『何でお前がおんねん?(汗)』

男『俺がおらんで、ホームシックに成ってへんか思うて、遊びに来てやったんやんけ!俺って優しいやろ?』

笑いながそいつは言った。

シン『はぁ?お前アホか!昨日の今日でなる訳無いし、そんなんならん!てか何で、お前がおんねん?』

突然、現れたこのにぎやかな奴は、唯一行き先を告げて来た親友の「ヒロ」だった。

ヒロ『なぁ〜此処に来る途中、近くにコンビニあったから、珈琲でも買いに行こや!』

シン『はぁ?今、片付けしてんのわからんのか!てか、来る時に買ってから来いや!』

ヒロ『まぁまぁ。涙の再開なんやから、そない堅いこと言うなや(笑)』

シン『何が涙の再開やねん…気持ちの悪い!ほんま何にしに来てん!』

ため息混じりにヒロに文句を垂れ、近所のコンビニに向かった。

ヒロ『しかし、何でまた北関東なんや?』

シン『別にどこでも良かったんやけど、どうせなら、全然知らんとこがええなぁ〜思うたからや』

コンビニの自動ドアが開いた。

女店員『いらっしゃいませ』



次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ