Blue sky

□第6話
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高校のデビュー戦

カガリはすがすがしい程伸びやかな走りを見せる


「カガリ、お疲れ!…て随分笑顔ね…私はヘトヘトよ」


膝に手をつき話すルナマリア

カガリも同様だが
すぐに体を起こし太陽を眺めて


「久々だったからな〜」


そう言うと
大きく息を吸った



やっぱりいい…

走ってる時は無心で
風を感じて

自由なこの感覚が―――



「同じ距離走った2人には見えないな」


シンがにんまりとしながら話かけてくる


「悪かったわね!」

「おっ、怒った!!」


逃げるシンを追う…元気はないルナマリア(笑)


「ルナ、随分シンと仲良くなったんだな」

「えっ!?何処をどぅ見たらそうなる訳!喧嘩じゃない!!余計疲れたわ!」

とまだ怒った様子


「まぁ…そぅなんだが…」


「好きな相手だからいじめたい小学生並のノリっぽいけどね?」


歩いてきたキラは笑いながらシンとルナマリアを見つめる


「キラ!!」

「やほっ!お疲れ様、カガリ…――次はアスランだね」

「あぁ…」



目が離せない…――

ジ――ッと見つめる私は気付いていなかった

そんな私を見つめるキラに…



「カガリ…この後、僕走るんだけど…アスランと応援してくれる?」

「もちろんだ!!」



もう覚悟、決めよう


僕の姿――見てもらって…告白しよう



そんなキラの決意など
この時の私は全く気付いていなかった




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