奇跡
□第7章 決意と約束
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日も落ち、夕食の時間を終えた頃
「アレックス!大丈夫か?」
勢いよくドアを開けるなり、カガリが大きな声をあげ、部屋に入ってきた。
「アレックス、痛い所は?ちゃんとご飯食べたか?」
くすくす笑う俺とラクス
それにキラ。
「なんだよ、お前ら!」
「嫌…カガリらしいなと思って。俺は大丈夫だ、カガリこそ公務…終わったのか?」
「また!仕事の心配してる〜。君の体の方が僕もカガリも心配だったよ。」
キラがクスクスと笑いながら話す。
「見舞いの時間作るのに頑張ったんだからな?」
と得意気に話すカガリ。
「ありがとう…」
「コーディネーターは体が強い…といいましても人であることに変わりありません。無理は禁物ですわね。」
ラクスは相変わらずの笑顔で。
「そぅだ!林檎もらったんだ!剥いてやる♪」
そうしてカガリは林檎を剥き始めた。
カガリ…
君は俺が“アスラン”と知ったらどう思うだろう―――
でも、俺は…
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