Wonderful days 〜不思議な日々〜

□Episode-4
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星が煌めく夜空にフランボワーズの実況が木霊した


「さあ、昼間の戦の熱気も冷めやらぬうちになにやら大変な事になってまいりましたー!!」


誘拐シーンは放送されていてビスコッティの人々は不安そうに映像を見ていた



「なんと! ビスコッティの代表にして姫君。ミルヒオーレ姫がさらわれるという大変な事態!! 私、臨時実況のフランボワーズ・シャルレーも只今大急ぎで現地に移動しております!!!」


どうやら、フランボワーズは大急ぎで現場に向かっていてこの実況も移動しながらやっている模様



ミルヒオーレ姫がガレットに誘拐された情報はこちらにも入ってきていた


「ガレットもなかなかやな〜」

「ハヤテちゃん暢気すぎない?」

「いや〜、ウチらが焦ってもしかないやん」

「そうだけど…」


ハヤテはミルヒオーレが誘拐されたことに関して悠長に考えていた
しかし、騎士団長ナノハをはじめとする家臣の内心は結構な焦りが生じていた

特に、ビスコッティと関わりが深いナノハとフェイトに関しては・・・


「ナ、ナノハ…。どうしよう?」

「落ち着いてフェイトちゃん。ライブまでには終わるって」

「うん。そうだよね……」


結構落ち着かない様子だった



「テスタロッサ。少しは落ち着け」

「シグナム…」

「なーハヤテ。ビスコッティに加勢しなくていの?」

「まぁビスコッティとは友好関係やから加勢するのが筋やろうなー」

「それならさ」

「う〜ん。ええやろ。ほんなら今からミルヒちゃん奪還戦ビスコッティの加勢に行くでー!」


ビスコッティと友好関係のミッドチルダも奪還戦に加勢することを決めた




一方、フィリアンノ城では・・・



「ミルヒ姫の誘拐か…。ジョンどうする?」

「どうするって…。それは手伝うしかないんじゃない」

「2人とも手伝ってくれるよね」

「勿論」

「まぁ…手伝ってもいい」

「ありがとう。2人とも」


ビスコッティ代表にして姫君であるミルヒオーレの誘拐となれば手伝うしか選択肢が無かったジョンとヒロアキ


「あ、エクレさんだ」

「本当だ。なんか慌てない?」


ジョンとヒロアキは物凄い勢いでこちらに向かってきているエクレを見かけた
そして、エクレは物凄い勢いのままシンクに跳び蹴りを喰らわせた


「あ……」

このドアホウがーーー!!!!!



シンクはエクレの跳び蹴りをまともに受けて柱に激突した


「痛てて……。エクレなにするのさ」

「貴様は勝手に宣戦布告を受けてどういうつもりだ」

「…はい?」


シンクはエクレの言っている意味が分からずに目がテンになった
傍にいたジョンとヒロアキも同様に首を傾げていた


(しまった。このアホ勇者、こっちの世界の常識を知らないのだった…)


エクレはシンクに飛び蹴りを喰らわせておいてシンクが無知であったことを思い出していた




フィリアンノ音楽ホールではミルヒ姫のライブの準備に取り掛かっていて

ロラン騎士団長とアメリタが舞台袖で【宣戦布告】と今後の事を話し合っていた


「すまないアメリタ。私が勇者殿に宣戦布告の仕組みを教えていなかった」

「そうでしたか…」

「まぁ…。その大丈夫だ。姫様は我々が取り返す!」

「でも、間に合うでしょうか? 姫様の歌を楽しみにしている人々を悲しませる訳にはまいりませんし…」

「大丈夫だ。勇者殿とエクレールがもう走っているし、それにミッドチルダの勇者殿とその御友人もいる。私も兵を整えてすぐに出る」

「ですが…」


ロランとアメリタの元に巻物を首に携えた一匹の犬が駆けきた


「これはホムラ」






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