Wonderful days 〜不思議な日々〜

□Episode-2
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勇者の衣装を纏ったシンクは華麗に戦場に現れた
それによって戦場に居る者たちは言葉もでず、戦場に静寂が漂った


「ゆっゆ、勇者降臨ー!!!」


そんな静寂を破ったのは実況のフランボワーズ
彼は感情そのままに目の前の状況を伝えようと大声を張り上げた

そんな中、当のシンクは笑顔で召喚主ミルヒがいる城の方角を向き手を振った
気が付いたミルヒもシンクに向けて笑顔で手を振っていた



「ここフロニャルドで、国を治める王や領主にのみ許された勇者召喚」

「私も勇者を見るのは初めてですね」

「そうその希少な勇者が今、我々の前に現れましたーー!!!」


フランボワーズの実況の最中、シンクは騎士団長でエクレの兄。ロランの元に駆けて行った


そんな光景を見ていたリコはある疑問をミルヒに投げかけた


「姫様? 勇者様、こっちの戦の作法とか知らないのでありますよね? 大丈夫でしょうか?」


(どこかで見たような…。戦が終わるまでここにいよう)

ヒロアキはシンクの映像を見ながらどこかで見た気があって必死に考え込んでいた


「大丈夫。道々お伝えはしましたし、今はロランが確認をしてくれています」





ビスコッティの最終防衛ライン

幸いなことにここまで到達しそうなガレット戦士がいないのでロランは安心してシンクに戦の確認をしていた


「うん。ルールもルートもしっかり覚えてくれているようだね」

「はい。姫様が教えてくれました!」


シンクは明るい笑顔でロランの問いかけに答えた
ロランは少し真面目な表情でシンクに問いかけをした


「うむ。勇者殿は召喚されて姫様と会ってどう思った?」

シンクはロランの問いの真意を計りかねたが最初の印象をロランに伝えた


「可愛くて、優しそうな素敵な姫様だなって思いました」

「素晴らしい!!」


ロランはシンクの方に手を置いた
シンクとロランはともに笑顔を見せた




「「「「オオオオオーーーー」」」」

ガレット戦士達が砂埃を巻き起こして最終防衛ラインにまで達しようとしてた


ロランとシンクや他の兵士たちが防衛するために身構えた


「では、勇者殿。前に進んで先陣のエクレールと合流を!」

「はい! シンク・イズミいきますっ!!」






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