〜pray〜

□〜第四章〜 風邪引きたいとか言うけど、実際引いたら寝ようとしないよね
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突然聞こえてきた声にびくりと体を震わせると、そのまま勢いよく飛び上がった。
あたりを見渡すと、自分が住み慣れた万事屋の風景。
少し離れた所にいるここの主は、寝相の悪さからか布団から転げ出ておりながらも、大の字になって爆睡していた。
そこで初めて、自分が夢でうなされていたことに気づく。
汗で額にへばりついた髪の毛を指で払い、ため息を付いた。
夢でうなされたのは久しぶりだ。
オレンジの筒状の体から顔が申し分なく生えている、通称ジャスタウェイの時計で時刻を確認する。

5時30分。

新八が来るのは大抵8時位なので、大体ベストな時間だ。
来たばかりの頃は、真姫も一緒に新八に起こされていたが、この頃は自分で早く起きれるようになった。
まぁ理由は、早く起きないと真選組恒例の朝練に間に合わないからなのだが。
その間に余裕があったら朝ご飯を作っておくのが真姫の日課になっていた。

今日は…何にしようかな?

そんなことを考えながら布団から抜け出るとブルっと身震いがしたので、すぐさま毛布を引っ張りだし自分にかけると少し考えて銀時にもかけてから部屋を後にした。



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