〜pray〜

□〜第三章〜 話考えるより題名考える方が難しくね!?
3ページ/13ページ



「着れたかィ?」


その沖田の言葉に返事をしながらドアを開けると、聞こえてきた土方のため息と沖田の嫌みと言う名の褒め言葉。


「いやぁ〜まさかそれをそうやって使うとはねィ。さすがおてんば姫でさァ。」


沖田にそう言われて、改めて自分の姿を見てみる。
沖田たちと同じ黒い隊服だが女としての配慮か局長の趣味かは定かじゃないが、下は膝より上のスカートだ。
シャツのボタンは別に全部閉めてもいいのだが、なんかダサいような気がして第二ボタンまで開けている。
そして、制服と一緒にあったよく分からない白い布みたいなものは、悩んだ挙げ句髪を結ぶのに使ってみた。
もらった制服を全部着てみたので足りないと言うことはないはずだが、やっぱりシャツのボタン開けはまずかったかな。と色々考えてみる。


「お前、これ首に巻くんだぞ?」


土方が真姫の頭に付いている白い布を引っ張った。
その反動で今まで一つに結ばれていた真姫の黒い髪は、まとめて肩に落ちた。


「えっ!?そうなんですかっ!?」

「そうなんですかって…もういい、俺がやる。」


土方が真姫の頭から取ったスカーフを手に取ると、真姫の首もとのボタンを全部閉めてから結んでやる。


「土方さん、こっちから見たら、猫に首輪してるみたいでさァ。」


土方の耳元で言われた沖田のその言葉に動揺した土方が、スカーフで真姫の首を思いっきり絞めてしまった。


「ッ!?ゲホッ!!」


いきなり首にかかった圧力に驚き、真姫がむせる。
それに気づいた土方がスカーフから手を離すと、そのまま真姫は床に座り込んだ。


「な、何ですか?いきなり…」


首元を押さえながら涙目で訴える真姫の傍らに降りたった総悟は、真姫に加勢した。


「土方さん、そんなに力強く首輪巻いたら、猫だって死んじまいまさァ。」

「うるせぇ!!大体、お前が変なこと言うから…」

「さ、真姫。制服も着たことですし、こんな万年発情期はほっといて、見回り行きますぜィ。」

「しかも、無視か!?ってか何だ、万年発情期って!!」


土方が刀を抜くと同時に、沖田がどこから持ってきたか分からないバズーカーの引き金を引いた。




.

次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ