〜pray〜
□〜第三章〜 話考えるより題名考える方が難しくね!?
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「これが真姫の刀でさァ。」
結局、土方との鬼ごっこは30分にもおよび、山崎がいなくなって暇になっていた真姫が大きなあくびをしたところで戻ってきた沖田にそう言われて渡された刀…
「これ、なんですか?」
「刀ですぜィ」
それを見た瞬間、さっきの自信を訂正せざるを得なくなった。
沖田の手に握られているのは、黒い鞘に納められている金色の鍔が付いている物で、大きさは土方が貸してくれたものと同じくらいだ。
だが…
「いや、何でここに縄が巻いてあるんですか?」
沖田からもらった刀一帯に縄が巻かれていた。
「自分の大切な人を護る時が来るまで、縄をはずすんじゃねェ。」
「あの、カッコいいこと言ってるところ悪いんですけど、これじゃ敵切れないんですけど!?」
「安心しなせェ。世の中には、真剣でなくても強い人はいるんでさァ。」
沖田にそう言われ、考えてみるが全然分からない。
「そんな人離れした人いませんよ。」
「まァ、そんなことはおいといて…あと、これ隊服なんでさっさと着てきなせェ。」
自分で話したくせにと思いつつも使えない刀を受け取り、沖田が渡した隊服を持ってどこで着替えるか悩んでいると、意外にも近くに通りかかった土方が嫌々ながらも部屋を貸してくれた。
「みんなー、大変だー。副長が真姫を部屋に連れ込んで、あんなことやこんなことしようとして「してねーだろっ!!誤解招くようなこと言うなっ!」
それと同時に聞こえてきた何かを殴るような音を聞きながら、なるべく早く着替えようと急いで服を脱ぎ始めた。
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