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□紫の青春
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━━8年前━━
〜アルキル〜
首都ヴィオラ
ヴィオラ小学校
夕日に照らされ白い校舎が紅く染まる夕暮れの学校
一人の獣人の少年が学校に忘れ物を取りに校内に入った
少年が自分の教室に入り、忘れ物を取り教室を出た
するとどこからともなく人が苦しそうにうめくような声が聞こえてきた…
少年は声のする方向へ向かうと、やがて保健室にたどり着いた
するとうめき声もいつの間にか止んでいた…
少年は意を決し保健室の扉を開けると、二つあるベッドのうち奥側のベッドのカーテンが閉まっていた…
少年はそこに近づきカーテンを勢いよく開けた!
するとそこには誰もおらずベッドの上に少量の謎の血だけが染み付いていた…
少年は周りを見渡したが誰もいなかった…
しかし
ある異変に少年は気づいた
一つだけのはずの人体模型が二つあったのだ…
少年は人体模型を見つめた
その時!
片方の人体模型の目がギョロリと少年を見つめ返してきた!
少年は叫びながら急いで学校から逃げ出した…