-REQUEST STORY-
□ーCase.013ー
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フォルダ名
−Hu.L-2/Brass-type
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└1st day
一切の光が遮断された暗闇の中
突如
パッと辺りが明るくなると、そこは灰色のコンクリートの壁で覆われた殺風景な室内
大きな扉に立つのはエルニブラス
「うほぅ、こいつは良い身体つきしてる姉ちゃんだ!」
室内の中央に配置された簡素なベッドに腰を据えていたのは、身の丈2m以上ある屈強な体つきをした黒い竜人男性だった
黒竜人は下半身だけ服を着た半裸の状態だった
エルニブラス
「…激しく誰だ?」
『ロアー諸君、聴こえるかね?』
突然スピーカーから発せられるエレンの声が室内に響く
『その場から動かずに聞いてくれたまえ。
先ずは今回の実験の経緯を教えよう。
君達ロアーは俺様にとって今までのロアーの中でも優秀で貴重なデータベースだ。
そのデータベースを媒体に更なる強力なロアーが造り出せるよう、ロアーは全て"雌"に造られている。
今から君達ロアー諸君には最も近い遺伝子構造を持つ相手…
つまり今君達の目の前にいる存在と"生殖行為"を行って貰い、君達ロアーを母体にした遺伝子交配実験を行う。』
エルニブラス
「我は激しく何をすればいい?」
『君達は黙って動かずただ目の前の雄の成すがまま身を委ねるんだ。
さっきも言ったが中には少々荒っぽいものもいるので、もしもの時は俺様が実験を中断するから安心して欲しい。
暫くの間は一つとなる相手なので、仲良くする事だ。
では検討を祈る。』