犬夜叉駄文小説A(犬かごメイン)
□四魂の玉の使い道(犬×かご+桔)
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か「はぁ…」
独り井戸の側に寄りかかって座っているかごめ。
か「あれから1日たったんだよね…四魂の玉…どうするんだろう…」
そう、つい1日前に奈落を倒し、犬夜叉の一行は楓の村で一休みしていた。
桔梗はというと…未だにこの戦国の世界にさまよっていた。
四魂の欠片で命を繋いでいた琥珀はというと…自ら命をたつことを望み、「自分の分も生きて幸せになってほしい」と逝った。
珊瑚は琥珀の死を受け入れていた。一緒に死のうとは想わなかった。自らの命を犠牲にしてまで生きさせようとした弥勒の珊瑚への想いが、珊瑚自身にも伝わり、「私は法師様と生きたい」と想ったから死ぬことは考えなかった。そして、琥珀の死を無駄にしないためにも…「生きようと決断した」
一方、かごめはというと完全に玉となった四魂の玉をぎゅっと握り締めながら、自分と犬夜叉のことをずっと考えていた。
か「私なんかといるより桔梗と居た方が幸せだよね…。二人とも、ずっと辛い思いしてやっと此処まできて…私なんかよりも…桔梗の方が犬夜叉を幸せにできる…そして、犬夜叉も桔梗と居た方が幸せなはず…私なんかと居るより…」
かごめはなにやら決心したかの用に立ち上がり楓の村にある小屋へと向かった。
珊「あ!かごめちゃん」
か「☆…珊瑚ちゃん…。弥勒様の様子はどう?」
珊「うん。桔梗が瘴気を浄化してくれたから、もう大丈夫みたい」
か「そっか。良かったぁ〜、…」
珊「…?かごめちゃん…何か元気無いね…。」
か「え…?…う‥ん…」
珊「?」
かごめは珊瑚と近くの川へ行き話をした。
か「実は…四魂の玉の使い道…決めたの」
珊「え!かごめちゃんが使うことにしたの?」
か「四魂の玉を使うのは私じゃないの…」
珊「?どうゆうこと?あ!犬夜叉が使うとか?」
かごめは顔を左右に振った。
珊「え…じゃあ、どうするの?」
か「…桔梗…に使おうと思うの…」
珊「え?どうゆうこと?」
か「…この四魂の玉で生き返らせようと思うの…」
か「な゛っ!生き返らせるって…いったい何の為に?まさか…犬夜叉の…?」
かごめは頷いた。
か「犬夜叉には幸せになってほしい。幸せで居てほしいから…きっと、私なんかよりも桔梗の方が幸せにしてあげられるよ…」
珊「そんな……。か、かごめちゃんはどうなるの?元は桔梗の生まれ変わりなんだろ?魂も…かごめちゃんは大丈夫なの?」