【犬夜叉空想小説!】
□犬夜叉空想物語 【9】
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犬「き…きょう…」
犬夜叉は震えるように声を出した。
そう…その人影は、桔梗だった。
桔「犬夜叉……お前という奴は…」
犬夜叉と桔梗はお互い反応的に抱き締めあった。
犬「桔梗っ」
か「………」
遠くでみていたかごめは、本能的なのか悔しいのか…この場から堪えれなく小走りで山を下りて行った。
稚「かごめ!」
稚空はかごめのあとを追った。
稚「かごめ…」
かごめは平らな地の上で足を止めた。
か「いいのよ…これで……これで…っ」
かごめは泣きたいのを必死に堪えていた分身体が震えていた。
稚空は堪らず背を向けていたかごめを後ろから優しく抱き締めた。
か「!」
か【ち…あき…】
かごめは反射的に身体の向きを変えて、稚空の胸の中に顔をうずくまった。
涙を必死に堪えて…
稚「かごめ…大丈夫か?」
か「うん…」
稚「かごめ、今日はもう早く休もう。休んだほうがいい。もう少し先下りたあたりに空き小屋があった。そこへ一足先に行っていよう」
か「……」
稚「あいつらなら、犬夜叉の嗅覚でここまでこれるだろう」
か「…うん…」
稚空は、かごめを気遣い、ビャッコを呼び出し、乗せて、小屋へと向かった。