【犬夜叉空想小説!】

□犬夜叉空想物語【3】
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そのころ、かごめは川のそばで、泣き崩れていた。

か【やっぱり、駄目…苦しいよ……】

どことなく溢れだす涙はとまるどころか、更に多くなるばかり…。
かごめの頭のなかは稚空のことでいっぱいだった。

かごめはスカートのポケットから三日月型のロケットになってるペンダントを手に取った。
このペンダントは、稚空がかごめにプレゼントしてくれたもので、ロケットを開くと、中には稚空とかごめが仲良く並んで、野原で撮った写真を貼っていた。
このペンダントは常に手放さずに必ず持ち歩いていた。…かごめの一番の宝物だった。


か【…稚空……っ。アイツ、…絶対に許さない。私の好きな人…大切な人を奪った…。絶対に、元に戻してみせる。…そして、稚空に…一秒でも速く…ワタシノオモイヲ…ツタエタイ……】


かごめは決心をしたかのように、涙を止め先へ進まなくては…。そう思い、涙をぬぐって川で顔を洗い、また真っ赤に染まってしまった包帯をほどいて傷口を洗い、再度手当てをしてみんなのいる場所へと戻った。




一方、仲間はかごめのことを考えてた。犬夜叉も、いつの間にか桔梗のことではなく、かごめのことを考えていた。

犬【かごめに…他に好きな人が…。そぉだ…そのほうがいいんだ…いいはずなのに、なんだっ、このイライラは…くっそぉーっ】


珊「あ!…かごめちゃん」

犬「!…かごめ…」

かごめは先ほどの悲しい顔はどこへいってしまったかのような笑顔で仲間に話しかけた。

か「みんなごめんね。無駄な時間を過ごさせちゃって…。さっ、行こ☆もう大丈夫だから」

珊「かごめちゃん…本当に、大丈夫?」
か「うん♪」

かごめは思いきり笑顔で頷いた。



そして、かごめ達はまた先へと歩いて行った。





またしばらく歩いていると、またかごめの体に異変が起こった。
か「ん…」

かごめは立ちくらみがし、歩みを停め近くの木に手を着いた。

か【な、なに…?なんか…頭がクラクラしてきちゃった…。貧血…かな?】


かごめは犬夜叉達をまた引き止めて、一人で林の奥へとフラつく足を運んだ。
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