【犬夜叉空想小説!】

□犬夜叉空想物語【2】
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きづくと、もうすっかり朝日が顔をだしていた。
それでも、かごめの涙が止まることはなかった。むしろ、どんどん増えていくばかりだった。


ル「くっそぉ…っ」

ルークも気持ちはかごめと同じ悔しさでいっぱいだった。思い切り地面を拳で叩きつけた。





しばらくして、かごめは気持ちと涙をグッと耐えて、我に返った。

か「そろそろ…、戻らなきゃね。みんな…心配…してる…よね。」

かごめはルークに怪我の手当てをしてもらい、まだ痛む傷を軽く抑えながら、重たい足を一歩一歩、犬夜叉達のいる場所へと向かった。かごめは歩きながら、心のなかで自分にいい聞かせた。

か【みんなに心配かけさせない為にも、普通で居なきゃ…。できる、かな…?今の…こんな状態で…。…稚空……稚空きっ!!】

稚空のことを考えれば考えるだけ、…その分だけ辛い想いが込みあげてくるだけだった。
そして、かごめはまた声を押し殺して…必死に耐えながらも泣いた…。

か【どうしたらいいの?…稚空に敵う人なんか居ないのに…】


そう…。稚空はかごめよりも、はるかに強い力と道溢れた霊力の持つ、とても強い男の子だった。毎日、巫女に詳しい方の師匠の下でかごめよりも何十倍も厳しい修行をこなしてきていた。そして更に自分に強さを求める為に、更に強くなろうと更に厳しさをあげ、どんな時でもかごめを守れるために、辛い修行をこなしてきた。もちろん、今までも、強さを求め修行をしていた。


か【ナイチャダメ…泣いちゃ…駄目よ!今から犬夜叉たちのところへ戻るんだから…。大丈夫…。今の私は前とは違うんだから…強いんだからっ!】

かごめは、そう自分にいい聞かせ本来の姿、学生服の姿に戻り、犬夜叉たちの居る場所へと向かった。
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